こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。
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今回紹介するのはこちらです。
色が濃くて状態の良いジーンズです。
アウトシーム側を詰めてあった跡があるのが、残念ですね、、、汗
この画像で大体の年代がわかってしまいます。
詳細を見ていきましょう!
小股のカンヌキがずれています(通称ズレカン)
これでビッグEの初期型(Wネーム期)の可能性があります。
隠しリベットはありません。
XXではありませんね。
トップボタン裏が6です。
そして、帯先はVステッチです。
これでビッグEの前期型(初期型かも)は間違いありません。
有名なテキサス州 エルパソ工場です。
1950年代→16 ※1970年代の16とは違います。
1960年代→E
1970年代→6
1980年代~90年代→524
という変化をするそうです。
柴剣談話室さんからの情報です。
フライボタン(小ボタン)裏は E でした。
6=E 同じ工場ですが
刻印の移行期がここで証明されました!
年代的には1967年頃だと思います。
コインポケットの裏はシングルステッチでした。
ビッグEの後期型からここはチェーンステッチに変わって行きます。
トップボタン横のVステッチ(ウエスト上シングル)とコインポケットのシングル
トップボタン横の並行ステッチ(ウエスト上チェーン)とコインポケットのチェーン
この両者のステッチの移行時期は近いような気がしています。
後身を見ていきましょう。
アーキュエイトステッチが糸切れして部分的に無くなっています。
ステッチのピッチが広めです。
糸切れしやすい綿糸を使っています。
ビッグEですが、ここだけ見るとXXのような印象ですね。
ある意味、XXからビッグEへの移行期というのが予想出来ます。
赤タブをチェックします。
もちろん ビッグE でした。
ここでの注目は Vの幅です。
左右の幅が違っている 通称 不均等V(ポリエステル素材)です。
これよりも古いタイプは 通称 均等V(レーヨン素材) なのですが、、、
ここの移行期は非常に長かったと思います。
古いタイプの在庫がかなり余っていたと予想します。
以前は XX=均等V ビッグE=不均等Vだと思っていましたが
その逆パターンを数多く見てきました。
なので、ビッグEタブのVだけでは年代は絞れないと思います。
パッチが綺麗に残っています。
これで答え合わせが出来ます。
501 Aタイプ でした!
パッチが無かったら、、、Wネームかと判断してしまいそうな感じです。
Wネーム直後のAタイプでしょう。
これもビッグEの初期型だと思います。
501のWネームと今回のAタイプにおいては
ディテールに違いが無いと言っても過言ではありません。
ほぼ同年代だと思います。
(パッチ表記でしか判断出来ません)
Wネームって本当に数が少ないレア物なんですね。
では!
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