こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。
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今回紹介するのは
リーバイス606(スーパースリム)のビッグEです。
606(スーパースリム)の現物は初めて見ました。
あまり詳しくないのですが、、、汗
解説したいと思います。
デビューは1965年という事らしいです。
LVCから606 1965年モデル(再初期型)というのが販売されております。
1966年の品番変更の前に606が登場していたのでしょうか?
351N→606という流れだったような気がしておりますが、、、
まずはアウトシーム部分をチェックします。
606だったら 巻き縫いのダブルステッチだったはず、、、
それが脇割り仕様?
ではありません。
片耳仕様です、、、驚!
非常に珍しいと思います。
フロント部分をチェックしていきましょう。
コインポケットが501とは違いますね。
内側にセットされています。
そして、ポケットの補強がリベット留めではなくて、カンヌキ留めになっています。
606がファッション着を意識しているのを感じます。
フロントは銅ボタン採用しています。
プリシュランク(防縮)デニムを採用しているジーンズはこのようになっています。
ボタン裏の刻印は M です。
Mとはどの工場なのでしょうか?
柴剣談話室さんのページで調べましたが、、、
はっきり書いてありませんね、、、汗
現時点では謎のようです。
ジッパーフライです。
スコービルのジッパーを使っています。
この形は初めて見ました、、、驚
色んなのがあるんですね、、、
606だけに採用されたのでしょうか???
よくわかりません、、、恥
ウエスト裏は上下チェーンステッチ仕様です。
(ボタン裏の画像ですが、リペアによって帯下がシングルステッチに変更されてます)
501仕様の年代で判断すると、ビッグEの後期型となります。
(よって、カテゴリーはそこにしています)
501と同じで、606の初期タイプはウエスト上シングルステッチ仕様だったのでしょうか?
現物を見たことないので、何とも言えません。
後ろ身頃をチェックしていきましょう。
このジーンズが超レアなのはここです。
わかります?
バックセンターが右高なんです!
(通常は左高になっています)
このジーンズはプロトタイプ?
とにかく、普通の仕様とは違っています。
黒タブのビッグEなんです。
文字は刺繍ではなくて、プリントになっています。
これも初めて見ました!
(このジーンズは驚きの連続です、、、)
最後にバックポケットの紹介です。
縦長で補強はカンヌキ留めになっています。
アーキュエイトステッチが入っています。
アーキュエイトステッチ有りと無しがあるのでしょうか?
1960年代中期はジーンズが労働着からファッション着へ変わる
転換期ですからね。
仕様も色んなのがありそうです。
(それだけ物作りにおいて、試行錯誤していたのが感じ取れます)
今回のは本当に面白いネタでした。
では!
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