ジーンズリペア&リメイク hands-onの裏ブログへようこそ。
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今回紹介するのはこちらです。
トップボタンがシルバーで前立てがこのアタリ感、、、
ジッパーフライです。
トップボタン横が並行ステッチなので
501ZXXではありませんね、、、
その後継モデルの502です。
(Vステッチ仕様の502もありますので)
502なのでバックポケットに隠しリベットは採用されていませんね。
(ここが隠しリベットだったら501ZXXでしょう)
トップボタン裏は 16刻印でした。
私の経験上、、、502は16刻印が多いです。
502は製造数が少ないのが有名です。
シュリンク(未防縮)デニムにジッパーフライという組み合わせが問題だったのです。
(わかりやすく言うと、501のジッパーフライ版)
ジッパーの開閉不良が多く、顧客からクレームになっていました。
その対策として、
プリシュランク(防縮)デニムを採用した505が登場していた頃ですからね。
(メーカーもそちらを売りたかったのかな?)
そうなると、16工場で少量生産するのに向いていたのでは?
という個人的見解です。
ビンテージブーム以前の1980年代の古着市場では
501よりも502がプレミアが付いていたと聞いたことがあります。
(502の貴重価値があった)
昔からマニアックな存在だったようです。
ジッパーはスコービルです。
(ビンテージのジッパーは裏にUSA刻印がありますね)
502はタロンが多いような気がします、、、これもレアですね。
後ろ身頃をチェックしましょう。
赤タブはビッグEでした。
Vの幅は左右不均等です。
パッチの刻印部分です。
502の上に小さい文字でCARE~の文字が読み取れますか?
(薄っすらと残っているような、、、)
そうすると、これは66モデル?
66初期、、、通称 66ビッグE?
裏側もチェックしましょう。
右前ポケット裏に薄っすらとスタンプ跡があります。
読み取れませんが、間違いなスタンプです。
これで確信しました!
縮率に関する事が書かれているので 66のビッグEです。
アウトシームのステッチをチェックします。
シングルステッチでした。
最初期の66ビッグEだと思います。
ここがチェーンステッチだと、スモールe への移行期と判断します。
※赤タブが欠損しているときに
この部分のステッチをチェックすると判断基準となります。
シングルステッチ(本縫い)だとビッグE
チェーンステッチ(環縫い)だとスモールe
絶対とは断言出来ませんが、、、
このジーンズの製造年はいつ頃かな?
ディテールから判断して
1972年頃? じゃないかと思います。
昔は ビッグE → スモールeの66前期 というカテゴリーだったのですが
今は、その移行期である 66ビッグE というカテゴリーも出てきましたね。
区分が細かくなってきて、面白いですね。
では!
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