第35回(動画有)リーバイス502 66ビッグE スレキスタンプ スコービルジッパー ボタン裏16刻印

こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

動画解説もご覧ください。

今回紹介するのはこちらです。

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トップボタンがシルバーで前立てがこのアタリ感、、、

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ジッパーフライです。

トップボタン横が並行ステッチなので

501ZXXではありませんね、、、

その後継モデルの502です。

(Vステッチ仕様の502もありますので)

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502なのでバックポケットに隠しリベットは採用されていませんね。

(ここが隠しリベットだったら501ZXXでしょう)

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トップボタン裏は 16刻印でした。

私の経験上、、、502は16刻印が多いです。

16番工場ですが、これはリーバイスの外注会社という事が解明しました。

ミシシッピ州 ボールドウィン Lucky Star社 の事らしいです、、、

1960年代→L

1970年代→16

1980年~90年代→653

※柴剣談話室さんの情報です

502は製造数が少ないのが有名です。

シュリンク(未防縮)デニムにジッパーフライという組み合わせが問題だったのです。

(わかりやすく言うと、501のジッパーフライ版)

ジッパーの開閉不良が多く、顧客からクレームになっていました。

その対策として、

プリシュランク(防縮)デニムを採用した505が登場していた頃ですからね。

(メーカーもそちらを売りたかったのかな?)

そうなると、16工場で少量生産するのに向いていたのでは?

という個人的見解です。

ビンテージブーム以前の1980年代の古着市場では

501よりも502がプレミアが付いていたと聞いたことがあります。

(502の貴重価値があった)

昔からマニアックな存在だったようです。

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ジッパーはスコービルです。

(ビンテージのジッパーは裏にUSA刻印がありますね)

502はタロンが多いような気がします、、、これもレアですね。

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後ろ身頃をチェックしましょう。

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赤タブはビッグEでした。

Vの幅は左右不均等です。

(通称 不均等V)

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パッチの刻印部分です。

502の上にCARE~の文字が擦れております。

これは、、、

ケア インストラクション インサイド ガーメント と書かれておりまして

(衣類内側の 取り扱い方法 を見なさい)みたいな表記です。

これがあると、、、66モデル

なので、これは66ビッグEになります。

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では内部を確認しましょう!

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右前ポケット裏に薄っすらとスタンプ跡(ケア表記)があります。

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読み取れませんが、間違いなスタンプです。

これで確信しました!

縮率に関する事が書かれているので 66のビッグEです。

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アウトシームのステッチをチェックします。

シングルステッチでした。

最初期の66ビッグEだと思います。

ここがチェーンステッチだと、スモールe への移行期と判断します。

※赤タブが欠損しているときに

この部分のステッチをチェックすると判断基準となります。

・シングルステッチ(本縫い)だとビッグE

・チェーンステッチ(環縫い)だとスモールe

このジーンズの製造年はいつ頃かな?

ディテールから判断して

1972年~73年頃だと思います。

スモールeに変わる移行期でもあります。

・スレキプリント→ビッグE(66ビッグE)今回はここ!

・スレキプリント→スモールe(66初期)

・内タグ→スモールe(66前期)

時系列で言うと、このような変化です。

ビッグE~66モデルもかなり細分化されてきましたね。

集めると面白いと思いますよ。

では!

・当店のウェブサイトをまとめたリンク集になります。

リペアのご依頼や商品のご購入などは、こちらからお願い致します。

https://hands-on-jeans.com/holt

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