こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。
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動画解説もご覧ください。
今回紹介するのはこちらです。
色落ちが少ない 極上ビンテージです。
前回の裏ブログで紹介したお客様から見せて頂いたジーンズを
もう1本紹介します。
今回もかなりのレア物ですので、、、お楽しみください
ここまでの画像でこのジーンズの品番が分かった人はかなりのマニアです。
股上が浅い作りをしている特徴があります。
そして、テーパードしていないドカンのような真っすぐなストレートです。
※持ち主はこの独特のシルエットが大好きらしいです。
トップボタンは銅褐色でジッパーフライです。
有名なタロン42が付いています。
505の股上が浅いバージョン?
リベット裏がアルミ製の被せリベット仕様です。
右側の無刻印は当店で交換しています。
(表側の再利用に成功しました)
いきなり答えいきます!
品番 805 0217です。
※0217は生地に関する情報です。
防縮デニムは02から始まります。
805???
何ですか???
私も805の現物は初めてみました。
製造期間が非常に短かったといわれる805です。
詳しい事はまだ解明されていないようです。
レア品番です。
ネット上の噂では、505は股上が深く、ヒップが大きい欧米人向けだったので
ヒップが小さい日本人向けに作られたのでは?
そうゆう推測もあります。
この紙パッチですが
意図的にハサミで切られているように見えませんか?
自然に穿いていて、このようにならないと思います。
(理由は後で説明します)
赤タブはビッグE
Vの幅は左右不均等です。
これだけで1966年~73年頃の製造だと絞れるディテールだと思います。
この805ですが、アウトシームに耳を使っています。
持ち主曰く、805の耳付きはレア物らしいです。
さらに見て欲しいのが、この赤耳です。
赤線が二重になっていますね。
凄いディテールです、、、これは初めてみました。
激レアだと思いますよ!
(マニアの持ち主が、かなり珍しいと言っていましたから、、、汗)
裏からもチェックしていきましょう。
トップボタン裏は8 でした。
8番工場です。
505、517、646など 当時のジッパーフライ仕様に多い8番工場ですね。
8番は テネシー州 ノックスビル工場(Knoxville)らしいです、、、
1950年代→18
1960年代→K
1970年代→8
1980年~90年代→532
※柴剣談話室さんの情報を参考にしております。
帯裏は上下チェーンの並行ステッチ止めです。
1970年代の可能性が高いです。
右前ポケット裏のスレキ(袋布)部分です。
上に赤いスタンプが押してあります。
IRREGULAR と書いてあるように見えませんか?
イレギュラーとは当時のB品に付けられていた物です。
なので、紙パッチがあのようにハサミでカットされていたのかもしれませんね。
タブをカットしてあるイレギュラー品も見たことあります。
非正規品扱いかもしれません。
もしかして、赤耳の二重線がイレギュラーの原因だったとか???
勝手な予測ですが、、、
スレキスタンプには数字が並んでいます。
解読が難しいのですが
※謎の数字の左から3番目 53 というのが怪しいです。
1973年5月のような気がします。
805 8 0217(805 8番工場 0217)だと思います。
紙パッチにCARE表記(ケア インストラクション インサイド ガーメント)
無しだったので、66ビッグEの最初期だったと思います。
以上です。
持ち主様、非常に珍しい物を見せてくださり
ありがとうございました!
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