ジーンズリペア&リメイク hands-on 裏ブログへようこそ!
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それでは、今回紹介するのはこちらです。
色落ちが少なくて状態の良い古着です。
501のビンテージ物です。
さて、細かく見ていきましょうか。
隠しリベット付きなので 501XXです。
隠しリベットに20って刻印がありますね。
ボタン裏に刻印がつく前にはここに番号が付いていたようです。
これも工場の情報なのでしょうか?
アップ画像がありませんが、フロントリベット裏が銅なのでギャラ入りも確定しています。
ちなみにトップボタン裏には刻印がありません。
フラットな形状です。
1940年代になると、ボタン裏が膨らんできます。
なので、これは50年代仕様ですね。
次は後ろ身頃をチェックしていきましょう。
革の欠片があるので革パッチも確定です。
バックポケットのステッチワークです。
オールイエローの綿糸です。
退色していい感じの色をしています。
ステッチワークもいびつな感じで、味があります。
この頃の501XXは個体差があって、1点物感覚です。
見ているだけで面白いです。
次にチェックするのは赤タブが両面か片面かですが、、、
(1952年より以前か以降か)
画像を撮るのを忘れてしまいました、、、恥
でも、今回は大丈夫。
他のディテールから判断できるからです。
フライボタン(小ボタン)をチェックします。
ボタン下がブツブツしています。
そして、Rの文字が通常です。
これって両面タブの革パッチ期のみに採用された、特殊なボタンなんです。
よって赤タブは両面です。
(チェック済です)
1955年以降の紙パッチギャラ入りになると
軸が長いRボタン(通称 足長R)になります。
(過去ブログでご確認ください)
次にチェックするのは
バックセンターループの位置です。
革パッチの後期、1954年頃に左にずれます。
しかし、これはど真ん中にセットされています。
という事は1953年~54年頃だと思います。
さらにこのループで注目すべきは幅です。
約12ミリあります。
私物の501XX革パッチ 両面タブでフライボタンがフラットタイプの物。
(過去ブログでディテールを確認してください)
これよりも少し前の1952年~53年頃の物の画像です。
ループ幅が約15ミリあります。
ベルトループの幅が15ミリから12ミリに細くなるのは
ちょうどこの頃なんですね。
このジーンズを見る前は、ループずれから12ミリのループになると思っていましたが、
センターセットでなおかつ、12ミリのループも存在したのですね。
これはループずれへの移行期だという事がわかります。
裏ブログらしいマニアックな世界に突入してきました(笑)
さて、まだまだマニアックネタが続きます。
両面タブの革パッチ期はサイドステッチが短いのは結構有名?(ちょいマニアック?)
ここからがマニアックな部分です。
リベットが錆びていませんか?
磁石にくっついたので、鉄製です。
これも過去ブログで説明した、鉄製の銅メッキリベットです。
リベットの先端がこうゆう形状をしています。
そして、先ほど使った
私物の501XX革パッチ 両面タブでフライボタンがフラットタイプの物。
(過去ブログでディテールを確認してください)
これよりも少し前の1952年~53年頃の物の画像です。
リベットの突起が違いますよね!
(鉄製の銅メッキがやや背が高い)
そして、サビっぽい雰囲気はまったくありません。
綺麗な状態です。
磁石にも反応しません。
これが銅製だという事を証明しています。
謎が解けました!
リベットが銅製から鉄製の銅メッキに変わったのは
ちょうどこの頃です。
革パッチの中期 1953年~54年です(個人的意見)
これはうれしい発見でした!
この鉄製の銅メッキリベットはギャラ入りの最終1962年頃まで続くようです。
※1963年頃からリベット裏がアルミ製の被せリベットに変更になります。
最後に色落ちのチェックです。
縦落ちよりも全体的にムラが強いですね。
不均一な縦落ちになっています。
ギャラ入り期には見られない色落ちです。
この色落ちの違いは実物を持っていないと
わからないかもしれません。
私も革パッチを手に入れて
穿くようになってから、この違いに気づきました。
これがビンテージXXの本当の魅力かもしれません。
ビンテージ系の復刻、レプリカデニムの色落ちもかなり見てきましたが
この不均一なムラのある縦落ちの再現は
まだ出来ていないように感じます。
均一で計算されたムラのある縦落ちのデニムはありますが、、、
近い将来、これとまったく同じ色落ちのデニムが再現されそうですけどね。
では!
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