第10回(動画有) リーバイス 501ビッグE Vステッチ(前期型)前股ズレカン 16ボタン

こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

動画解説もご覧ください。

今回紹介するのはこちらです。

帯上がシングルステッチでボタン横がVステッチ留め

バックポケットに隠しリベット無し

考えられるのは3つ

501XX 最終モデル(1964年~65年)

501 Wネーム(1966年)

501 ビッグE タイプ物(1967年~69年)

※これが決まるのはパッチ表記が全てです。

前股ステッチ上にカンヌキがずれた位置にあります。

通称 ズレカン と呼んでいます。

ここにカンヌキ留めがある場合

501XXの可能性は非常に低くなります。

XX以降の Wネーム、タイプ物 で採用されているからです。

このジーンズにはパッチが無いので

本当に正確な事は、分かりません。

ここからは 全て予想で解説をします。

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ビッグEの赤タブです。

Vの幅が左右均等です(通称 均等V)

均等Vは501XXに多い(1965年以前に多い)ディテールです。

よって、Wネーム期の可能性があります。

Wネーム(品番の二重表記)についての情報を

詳しいマニアの方に聞いたのですが

501XX-501 だとボタン裏が K

501-501 だとボタン裏が E J L W だそうです。

今回のボタン裏はどうでしょう?

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こちらのトップボタン裏は16でした。

Wネームの可能性は低くなりました、、、

そうなるとタイプ物の可能性が高いです。

1967年頃の製造だと思います。

16ボタンというのが実は色んな例外がある

特殊な作りをしています。

古い年代のディテールを残しているのです。

他の工場とは違う特殊な生産工場だという事はわかっています。

最新情報ですが16ボタン工場が解明されました。

(ボタン裏情報 に関する事がネットで情報発信されています)

ミシシッピ州 ボールドウィン にある外注工場

ラッキースター社(Lucky Star)
1960年代→L

1970年代→16

1980年~90年代→653

という事みたいです、、、

16番工場は外注会社だったのですね、、、

なので、独自のルールで

直営工場とは違う作りになっていたのか!

ここの謎が解けました。

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このジーンズは イエロー綿糸多数 で縫われています。

そしてXXの時代に使われていた太い番手の糸も使われています。

小股や脇押さえのサイドステッチなど、、、

作りは完全にXXなのですが、前股ズレカンです。

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コインポケットは耳を使っています。

16ボタン工場はここに耳を使っているのが多い気がします。

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最後に色落ちを見ていきましょう。

全体的に色が薄いので、ヒザ裏から下の色が残っている部分でチェックします。

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画像では伝えにくいのですが、、、

ランダムなムラのある縦落ちです。

色落ちはXXそのものです。

ギャラ入り期くらいの感じもします。

私も502ビッグEの並行ステッチ(1969年頃)

16ボタンを持っています。

やはり違うのは色落ち(生地)です。

かなりムラのある縦落ちをしています。

16ボタンのみをコレクションしている

マニアさんもいるという事ですよ。

魅力的な16ボタン ビンテージの紹介でした。

では!

・当店のウェブサイトをまとめたリンク集になります。

リペアのご依頼や商品のご購入などは、こちらからお願い致します。

https://hands-on-jeans.com/holt

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