ジーンズリペア&リメイク hands-onの裏ブログへようこそ。
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今回紹介するのはこちらです。
リーバイス 506XX(1st)Gジャンです。
最近、Gジャンの依頼が多いので連投になります。
前回に引き続き、1stの紹介ですが
ここに注目してください。
デニムマニアさんであればこの画像でわかるはず、、、
答えは、、、Tバック!
Tバック?
下着のあれ?
背中のセンターで生地が切り替えになっていますよね。
それがTの字に見えます。
古着業界では 通称 Tバック と呼んでいるそうです。
(Tバックは勘違いされるので、セパレートと呼ぶ人もいるようです)
なぜ切り替えのTバック仕様なのでしょうか?
それは、、、生地幅が足りないからだと思います。
(当時のセルビッチデニムだと生地幅は70~80センチ位です)
詳しくないのですが
506XX(1st)のサイズが46インチ以上(ビッグサイズ)になると
このような切り替えのTバック仕様になっていたようです。
ちなみに、507XX(2nd) の46インチ以上(ビッグサイズ)になると
両サイド(脇腹)部分に生地を継ぎ足しとなります。
よって、このTバック仕様は506XX(1st)のビッグサイズのみに採用された
超レアなディテールだったと思います。
そうなんです、、、
元々レアな1stモデルのGジャン(デニムマニアの憧れ)
更に貴重な仕様のTバックスタイル。
とても人気があります。
通常の1stよりもかなりお値段が高いと聞きます。
(マニアはこうゆうのに弱いんですよね)
しかし、持ち主が羨ましいです。
これを着て、高円寺などの古着街を歩くと
後ろからマニアの熱い視線を感じそうです。
(やべー、あの人TバックのGジャン着てるよ!みたいな、、、)
一目瞭然、わかりやすいのも人気の理由かも?
1stなのでシンチバック(尾錠)が付きます。
針無しの挟み込むタイプのシンチ金具です。
よって戦後モデルです。
(1947年以降)
そして、リベット刻印にも注目です。
刻印が中央寄りになっています。
(1950年以前)
よって、1949年~50年頃に製造されたのではないでしょうか?
(1947年~48年頃はギザギザの針シンチだったと思います)
赤タブもチェックします。
片面タブなのですが、色に注目です。
これも色が薄くなっています。
前回ブログUPした1stの赤タブもこのような色になっていました。
やはり染めの技術が悪かったのでしょうね。
※専門的に言うと、染色の堅牢度(けんろうど)が悪かったのでしょう。
胸ポケットのリベット刻印も中央寄りになっています。
(移行期だと、広い刻印との混在もあったりしますので、、、)
ボタン裏もチェックします。
やはりドーム型で膨らんでいます。
総合的に見ても 1940年代の終盤に作られたのだと判断しました。
しかし、Tバックの1stGジャンってカッコ良いですよね。
オリジナルは高くて買えないので、自分で作ってみようかな?
なんて思ったりします。
(今はそんな余裕ありませんんが、、、汗笑)
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