こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。
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今回紹介するのはこちらです。
またまた、506XX(1st)Gジャンになります。
ソデ先がカットオフされています。
1stという事で、、、
左胸の片ポケット仕様となります。
赤タブですが、1stなので片面タブになります。
今まで紹介した赤タブと比べると、色味が違いませんか?
染めが濃くなっていませんか?
これを見ると、デニムはかなり色落ちしていますが
赤タブだけは色が濃いままになっています。
Gジャンの1st~2nd への移行期(1952年頃)に赤タブの
染色方法が変わったのでは?と推測します。
さて、このGジャンのディテールをチェックしてみましょう!
胸ポケット部分のリベットです。
刻印が全体に広いです。
こうなると 1950年代だと思います。
やはり506XX(1st)の最終モデルなのでしょうか?
ボタン裏ですが、ドーム型で膨らんでいます。
これは はっきりと 17刻印 だとわかりますよね。
17番工場ですが
テキサス州 デニソン(Denison)工場 らしいです、、、
1950年代→17
1960年代→D
1970年代→7
という変化をするそうです
※柴剣談話室さんの情報となります。
これはボタン裏の刻印が入りだした、最初期だと思います。
嬉しい発見でした。
この506XX(1st)は 507XX(2nd) への移行期に作られたのでは?
1952年製?
そんな予測さえしてしまいそうな一品です。
後ろ身頃をチェックしましょう。
506XX(1st)の最終モデルになるので
針無しシンチ金具でした。
よって 1952年頃の製造だと思います。
リベット刻印をチェックします。
やはり全体に広いタイプです。
※刻印が全体に広いタイプは両面刻印になっていて、彫りの深さが表裏で違います。
(リベットが2種類あるのではなくて、セットする向きによって違いが出ています)
ちょっとここで、あることに気づきませんか?
リベットの先端がシルバーになっているという事に、、、
これは着用時にリベット先端が擦れて
メッキが剥げている状態です!
ちょっと待ってくださいね。
501XX(ジーンズの場合)リベット素材が銅製から鉄製の銅メッキに変更されたのは
1953年~54年頃(両面タブの革パッチ期)だという検証結果がありました。
(当店独自の判断方法)
これが1stにも採用されていたとなると
年代がずれてしまいます、、、汗
(1stは1952年までの製造だったので)
磁石テストをしてみましょう!
磁石に反応しました!
下地が持ち上がっているのがわかります?
やはり予想通り、、、鉄製の銅メッキでした。
(胸ポケットのリベットも磁石に反応しました)
こうゆう事があるのがリーバイスのビンテージ古着。
レアケースだと思います。
今後もリベットの素材調査は引き続き、行っていきます。
では!
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