リーバイス504ZXX?(501ZXXのユースサイズ)初期型 片面タブ 1952年製?

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今回紹介するのはこちらです。

カットオフされていますが、、、ジーンズです。

ウエスト部分に定規を置いているのは、サイズをお知らせしたいからです。

平置き 35センチ位?

アップでどうぞ、、、

35.5センチ位かな?

という事は×2=約71センチのウエスト

約28インチとなります。

今回のブログではこのサイズが重要ポイントになってきます。

では、ディテールを見ていきましょう!

・ジッパーフライ

・トップボタンシルバー

・隠しリベット有り

・リベット裏が銅色

以上のディテールから

501ZXXですが、、、

ウエストサイズが小さい事から(ユースサイズ)

504ZXXだと思います。

1950年代 リーバイスのビンテージジーンズは

サイズによって品番が違っていました。

ジッパーはグリッパーです。

片爪(ピンロック)なので初期型だと思います。

隠しリベットは銅メッキが剥がれて、錆びております、、、

刻印があるのですが、読み取りが出来ません、、、汗

トップボタン裏です。

ドーム状に膨らんでおります。

ここにも刻印があるように見えますが、、、よくわかりません。

Vステッチの角度はかなり鈍角になっています。

帯下のチェーンステッチに重なっている印象です。

リベット刻印は全体に広いです。

サイドステッチが長いですね。

501XXだと、47モデルに多くみられるディテールだと思います。

この504ZXXもかなり初期型だと思います。

色落ちもチェックしておきましょう!

この荒々しい縦落ちは 47モデルのイメージです。

後ろ身頃を見ていきましょう!

残念ながら、パッチは残っていません。

幅広のベルトループが真ん中(ループずれではない)にセットされています。

これで、革パッチは確定でしょう!

1954年以前となります。

※革パッチの最終期(1954年頃)にループずれになります。

赤タブをチェックします。

なんと、、、片面タブ!

これは501ZXXに詳しいマニアさまだったら

驚きのディテールだと思います。

なぜかと言うと501ZXXは1954年にデビューしたので

片面タブはあり得ないからです。

(片面タブは1952年頃までのディテール)

その時に、、、

ある資料本の事を思い出しました!

かなり古い雑誌です。

参考文献

祥伝社 平成9年5月20日 発行

Boon VINTAGE VOL.1

大きく書いてありますね。

1951年、リーバイス初のジッパーフライモデル登場

実は503ZXXというキッズサイズのジッパーフライジーンズが

1951年にデビューしていたらしい、、、

その特徴はトップボタンがスナップ式だったとの事。

赤線部分、、、

翌年(1952年)にはユース(青年用)モデルである504ZXXも登場した。

と書いてあります。

おお、、、繋がりました。

だから片面タブだったのか!

その3年後(1954年)に501ZXX(大人サイズ)

が販売開始されたとの事です。

今までのモヤモヤがスッキリしました。

以前お客様から、501ZXXに片面タブがあるのですが なぜでしょうか?

という質問を聞いたことがありました。

実物を見ていないので、断言出来ませんが、、、

それはユースサイズの504ZXXの可能性が高いと思います。

リーバイスのジッパーフライの歴史も勉強になりました。

最初にボタンに不慣れな子供用で試験的に販売したみたいですね。

(この雑誌のライターさんの推測)

今回の依頼品にパッチが残っていて

504ZXXだと断言出来ると完璧だったのですが、、、

面白い依頼品でした。

では!

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