第38回(動画有)リーバイス506XX(1stジャケット)1947年モデル ヤスリ状の針バックル(各年代のバックル比較)

こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

動画解説もご覧ください。

今回紹介するのはこちらです。

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リーバイス506XX(1stジャケット) ビンテージです。

左胸の片ポケット仕様。

今更説明不要の1stです。

左胸ポケット上にフラップが付いています。

(大戦モデルだとこれが省略されています)

フロントボタンの数が5個です。

(大戦モデルだと4個になります)

よって、これは大戦モデルではないのがわかります。

506XX(1st)は1952年まで作られています。

なので赤タブは片面タブとなります。

念の為にチェックします。

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やはり片面です。

ここで気になるのが、色です。

真っ赤ではなくて、退色した赤です。

これは染料の影響だと思います。

当時はタブの染めの技術が悪かったのでしょうか?

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次にチェックするのがリベットの刻印です。

中央寄りになっています。

そして CO です。

(Oが大文字)

これは1940年代の特徴だと思います。

戦前の1930年代はCoの刻印でした。

(o  が小文字です)

よって戦後モデル(1947年以降)だと思います。

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ボタンをチェックします。

重要なのはボタン裏の形状です。

膨らみのあるドーム型になっています。

これも1940年代以前の特徴だと思います。

(1950年代になるとフラットになります)

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後ろ身頃をチェックしましょう。

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1stなのでシンチバック(尾錠)が付いています。

実はここが1stの年代を判別する重要ポイントなのです。

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針付きのシンチ金具です。

そして留め具がヤスリ状になっています。

これは1947年モデル(1947年~49年頃)です。

通称 47バックル と呼ばれます。

シンチ金具は年代によって変化をしています。

裏ブログの画像を年代別に集めてみました。

まずは

1937年モデル(1937年~1942年頃)のバックルです。

針仕様 留め具部分が平らなフラット状です。

大戦モデル(1942年~1945年頃)

針仕様で下地にユリの紋章が入ります。

通称 ユリバックル

※ユリバックルですが、これは当時の既製品(安価なタイプ)でした。

大戦直後モデル(1946年頃)

針付きのシンチ金具

留め具がヤスリ状になっております。

これですが1947年モデルと若干違っております。

ベルトを通す幅が狭いのです!

(1946年モデルの特徴)

おわかりでしょうか?

上が1946年モデル

下が1947年モデル(1947年~49年頃)

比較してみると、違いがわかると思います!

※1946年モデルのバックルはベルトが通せません(幅が狭すぎる)

506XXの最終型

1950年モデル(1950年~52年頃)

通称 スライドバックル

針は車のシートなどを傷つけるので、、、

針を使わなくなりました。

これもバックルの進化だと思います。

このように

506XX(S506XX)のシンチ金具は

時代によって変化するので

ここで年代判別が可能になってきます。

残念な事に

この部分が邪魔で、カットされている個体も多いです、、、涙

そうなると、年代判別が難しいですね。

当時の方にとってみると

ビンテージではなくて、日常着(作業着)だったので

邪魔なパーツはカットオフしておりました。

それが合理的なアメリカらしいです、、、

では!

・当店のウェブサイトをまとめたリンク集になります。

リペアのご依頼や商品のご購入などは、こちらからお願い致します。

https://hands-on-jeans.com/holt

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