こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。
※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。
動画解説もしております、良かったらご覧ください。
今回紹介するのはこちらです。
リーバイス606 スリムタイプのジーンズです。
非常に色が濃いです。
未使用?
こちらはデッドストックになります。
ジーンズのパターン(型紙)制作の為に
コレクターさまからお借りしました!
本当にありがとうございます。
ジッパーフライです。
スコービルのジッパーです。
タロン42よりも前の年代のようです。
オリジナルビンテージにはUSAの刻印があります。
トップボタンは銅色になっています。
という事は、プリシュランク(防縮)デニムを採用している証です。
ボタン裏をチェックします。
R の刻印でした。
Rですが、、、わかりません。
柴剣談話室さんのHPでも解明されておりません、、、汗
前ポケット入口にリベットを使っていません。
リーバイスの歴史から考えると
ジーンズに リベットを使わない というのは
ある意味、歴史的な出来事です。
頑丈さの象徴である、ジーンズのリベット補強
それから解放されています。
ジーンズがファッション衣料として歩みだした証だと思います。
そう言えば、、、
過去ブログで606ビッグEの珍しい物を紹介していました。
↓
これとは違う部分が多いです。
今回のは王道の606ビッグEだと思います。
スリムだけど、以外にシルエットは太め?
ウエスト実寸86センチだったので、W34インチだと思います。
スソ幅は19センチでした。
今のトレンドから判断すると、それほど細くありません。
(テーパードシルエットの定番位でしょうか?)
そうなると、、、
古着やデッドストックの 606ビッグE の人気も自然に上昇します!
ここ数年で一気に価値が高まったと思います。
インシーム、アウトシーム どちらも巻き縫いのWステッチ仕様です。
二本針ミシンなので、1工程で縫えてしまう作りです。
501とはかなり違った作りです(簡素化されています)
物作りへのこだわりよりも、ファッション性を重視していると思います。
スソはチェーンステッチ仕上げになっています(オリジナルステッチ)
折り幅14ミリ、ステッチ幅12ミリ 位でしょうか?
この広い幅のスソにも何か理由がありそうな気がします。
両シームが巻き縫いで厚みが出るから
501のような細幅(10ミリ)では縫いにくかったのかも?
(やはり作業効率を優先したように感じます)
後ろ身頃をチェックします。
パッチがありませんでした。
紙のタグが付いていた跡だと思います。
元々そうゆうデザイン?
後ろポケットの外周も2本針ミシンで一回縫いです。
表からのカンヌキ留めで簡素化されています。
オレンジタブのビッグEです。
※オレンジタブはレッドタブに対してセカンドラインを意味します。
作りを簡素化する事によって、低価格を実現させました。
Vの幅は左右不均等 (通称 不均等V)
均等Vが古いのですが、この時期は完全に移行期なので
どちらも混在します。
ここでは年代判別が出来ない部分です。
帯は上下チェーンステッチ(ウエスト上チェーン)なので
ビッグEの後期型という判断しか出来ません。
製造年代は1970年頃 という事にしておきます。
606は情報が少ないので、年代判別が難しいですね、、、汗
貴重なデッドストックだったので、裏ブログで紹介させて頂きました。
では!
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