第72回(動画有) リーバイス501 ビッグE 後期型 ボタン裏6 耳が広い アーキュエイトステッチ浅い

こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

動画解説もあります、良かったらご覧ください!

今回紹介するのはこちらです。

ボタンフライなので501です。

コインポケットにカミナリ状のしわがありますね。

これは縦生地使いになっているので、ポケット裏はセルビッチ(耳)ではありません。

コインポケット裏はチェーンステッチになっていました。

ポケット裏がチェーンステッチという事は、、、

ビッグEの後期型(ウエスト上チェーンステッチ)以降ではありませんか?

ここでいきなり小股をチェックしてみます。

順番がバラバラでスミマセン、、、汗

小股の上にカンヌキ留め有りです。

ビッグE以降は確定だと思います。

しかし、このカンヌキ留めがとても不思議なんです。

横振りステッチと縦振りステッチが重なっていません!

単なる縫製不良?

こうゆうのは初めて見たので、驚きました、、、汗

こうゆうイレギュラーも古着ビンテージの面白い部分ですね。

確認作業ですが、、、

隠しリベット無しとなっております。

帯上がチェーンステッチです。

やはりコインポケット裏のチェーンステッチと一致しています。

帯先は並行ステッチ留めです。

トップボタン裏は 6です(6番工場)

有名なテキサス州 エルパソ工場です。

1950年代→16 ※1970年代の16とは違います。

1960年代→E

1970年代→6

1980年代~90年代→524

という変化をするそうです。

柴剣談話室さんからの情報です。

アウトシームのアタリ感ですが、凄く迫力があります。

その理由はこちらです。

耳の折り返しが約2センチ!

ビンテージ独特の個体差でしょうか?

それともこの年代特有の物なのでしょうか?

面白いディテールでした。

※あえて広い折り返しのジーンズにするのも面白いかも?

後ろ身頃をチェックしていきましょう!

パッチが残っているので、これは嬉しい。

ありゃ、、、

印字が消えてしまっている、、、涙

ちなみに、帯上がチェーンステッチの場合

パッチとベルトループは別工程での縫い付けになります。

パッチの縫い付けステッチは周囲と違っていますね。

イエロー綿糸が退色しているように見えます、、、多分

さあ、答え合わせです。

ビッグE でした!

Vの幅が左右不均等の 通称 不均等V です。

ビッグEの後期型になると、殆どが不均等Vだと思います。

最後まで引っ張りました!

このアーキュエイトステッチに注目です。

角度が浅くて、ステッチのピッチが小さくありませんか?

定規をあててみます。

3センチ間に15針になっていませんか?

※縫製の仕様書では 3センチ間で何針 という指示が基本だと思います。

ジーンズの縫製では非常に細かいピッチだと思いますよ。

ビッグE後期型なのですが、

このような個体差が存在しております。

(66ビッグEではありません)

製造年代は1970年頃だと思います。

ボタン裏6番 エルパソ工場の特徴でもなさそうです、、、汗

当時はどのような品質管理になっていたのでしょう?

面白い一品でした!

・当店のウェブサイトをまとめたリンク集になります。

リペアのご依頼や商品のご購入などは、こちらからお願い致します。

https://hands-on-jeans.com/holt

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