こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。
※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。
今回紹介するのはこちらです。
色残りがかなりある、状態の良い古着です。
ヒゲもほとんど出ていません。
これから穿き込みを楽しめるジーンズです。
小股部分の折り返し(フライボタン下)にカンヌキ留めがありません。
という事は、、、XXでしょう。
ボタンフライなので 501XX です。
隠しリベット付きなので、間違いありません。
リベット裏が銅色です。
これでギャラ入り以前という事になります。
(1962年以前)
サイドステッチが異常に長いです!
これは、、、片面タブ?
両面タブでもこのディテールは存在するので、断言出来ません。
リベット刻印が中央寄りになっています。
これで片面タブは確定です。
(1940年代のディテールだからです)
しかも47モデルの前期型という事になります。
(後期型は刻印が全体に広いタイプです)
この1個だけ、、、無刻印!
片面47モデルに無刻印リベットという事は
大戦モデルに使われていた無刻印リベットでしょうか?
そうだとすると、鉄製の銅メッキリベットなので
磁石に反応するはずです。
全く反応しません、、、汗
という事は普通に銅製です。
鉄製の銅メッキリベットだと、経年変化でサビが出ている物が多いです。
しかし、その気配もありません。
さて、、、
これは何なのでしょう?
この答えは過去ブログで紹介しています。
↓
リペアの仕事をしていたおかげです。
この謎を知っています!
リベット刻印が中央寄りのタイプは
片面刻印なんです。
表裏を逆に付けてしまったという事です。
当時はそんな細かい部分は気にしていないのでしょう。
(単なるワークウエア扱いだったはず)
47モデルの無刻印リベットが大戦モデルからの使い回しだと
磁石に反応するはずです。
(そうゆう個体をまだ見た事がありません)
でも、そうゆう個体が存在する可能性もあります。
(見つけたら、裏ブログでもちろん紹介したいと思います)
ボタンのチェックをしていませんでした。
フライ(小)ボタンに注目です。
下地がフラットタイプになっています。
片面タブ~両面タブに移行する1952年~53年頃までこのボタンです。
このボタンだとほぼ片面タブですね。
ボタン裏もドーム状に膨らんでいます。
1950年頃までこのディテールだと思います。
(47モデルの後期型はボタン裏がフラットになっています)
後ろ身頃をチェックします。
パッチが残っていませんが、その他ディテールより 革パッチです。
極太のベルトループはセンターセットです。
そして、ちょっと長いですね。
これもビンテージ特有の個体差だと思います。
(左右のベルトループも同じように長いですし、、、)
画像ではわかりにくいのですが、、、
オールイエローステッチの501XXです。
大戦モデルからのディテールを引き継いでいます。
カッコ良いです!
確認ですが、、、片面タブになります。
片面タブの前期型の場合は、、、
ここをチェックします。
フライ下の先端です。
切りっ放しだと47初期だからです(大戦モデルのディテール)
しかし、折り込みなので違っていましたね。
というわけで、、、
こちらのジーンズの製造時期は1947年~49年頃でしょう。
47モデルの前期型になります。
この頃は本当に個体差大きくて
全てが1点物に感じます。
それがビンテージデニム特有の魅力ですね
では!
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