こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。
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今回紹介するのはこちらです。
色残りもまだまだある、ビンテージジーンズです。
この画像でXXが確定します。
ボタンフライで小股ステッチにカンヌキ留めがありません。
アウトシームの縫い合わせが太糸だというのが
色落ちでわかりますね!
オール綿糸 XX の好きな色落ち部分です。
※綿糸からポリエステルの糸に変わる(1960年代)と
強度が上がるので、糸は細くなっていきます。
荒々しい縦落ちをしています。
点と線が混在した独特な縦落ちです。
裏からの打ち抜きリベットです。
この時点で XXギャラ入りか革パッチに絞られてきます。
リベットが鉄製の銅メッキ(鉄のサビが生地に染み出ている)です。
確認の為に、内側をチェックします。
隠しリベット有り、リベット裏銅色(打ち抜きリベット)
間違いないXXです!
隠しリベットに 15の刻印がありました!
お気づきだと思いますが、、、
フライボタンが3つです。
501XXの場合はフライボタン4つというのがセオリー
ウエストが小さくなると、3つになります。
という事は、、、503BXXかもしれません。
当時の品番ですが
W30インチ以上=501XX(成人用)
W29インチ以下=503BXX(少年用)
このような管理でした、、、
フライボタンは 下地ブツブツ 通常R(足長Rではありません)
※足長Rとは軸の長いR刻印です。
これは 革パッチ期に限定 してみられる刻印のボタンです。
革パッチなのでしょうか?
ちなみに、トップボタン裏は
ブツブツの刻印になっていました。
隠しリベット裏が15なので、15番工場となります。
※もう少し年代が進むと、アルファベットの刻印が入るはずです。
では、後ろ身頃を見ていきましょう!
パッチが残っていますね、、、嬉しい!
紙パッチでした!
ギャランティーの文字が見えませんが、、、
通称 ギャラ入りモデル です。
フライボタン 下地ブツブツ通常R=革パッチだったので、、、
革パッチ→紙パッチギャラ入りへの移行期
というのが推測できます。
ギャラ入りの初期型ですね!
センターループはズレています。
革パッチの最終モデルでもズレているので
ここでは判断が出来ませんが、、、
29 34 クッキリ残っています。
W29 L34 の配置です。
サイズもわかったので
503BXXが確定します!
もしパッチが無かったら
W29=503BXX
W30=501XX
の判別は難しいです。
どちらでもあり得るディテールだと思います。
というわけで、今回のリペア依頼品も
チェックするのが楽しかったです。
謎解きみたいですよね。
では!
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