こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。
※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。
動画解説もご覧ください。
紹介するのはこちらです。
ビンテージジーンズ マニアさんであれば
この画像で大体の年代が予測できますね。
では、早速ディーテールの紹介をします。
センターループずれ
1954年頃までの革パッチ最終(15%)
↓
1955年頃からの紙パッチギャラ入り(80%)
↓
1962年頃からの紙パッチギャラ無しの移行期(5%)
この3つのモデルに絞られます。
割合は私の勝手な予想値です、、、
紙パッチが何とか残っています!
これで ギャラ入りかギャラ無しに絞られました。
表記が完全に消えているので、ここでは判別できません。
次にチェックするのはフロントのリベット裏です。
銅褐色です。
ここがアルミ製だと ギャラ無しの年代ですが、違います。
よって、これは501XX 紙パッチ ギャラ入り モデルです。
年代的には1955年~1962年辺りです。
さて、他の部分もチェックしていきましょう!
トップボタン裏に14の刻印があります。
1950年代の14番工場はどこでしょう?
テキサス州 ウィチタフォールズ(Wichita Falls)という事らしいです、、、
1960年代→W
1970年代→4
1980年~90年代→585
という事らしいです、、、
隠しリベットにも同じく 14の刻印があります。
数字が一致しています。
501 刻印の順番です。
隠しリベットのみ
↓
隠しリベット+トップボタン
↓
トップボタン裏のみ
※1973年以降(66モデル以降)は内部にも記載があります。
スレキプリントや内タグ表記
リベットの表側です。
周囲にサビが染み出ていますよね。
見た目で鉄製だとわかります。
他のリベットも同じようにサビが染み出ています。
右上のリベットは突起先端のメッキが剥がれて、鉄がむき出しです。
確認の為に磁石テストをします。
予想通り、ピタッと付きました。
という訳で、鉄製の銅メッキリベットで
裏からの打ち抜き仕様です。
さて、ここからが本題です。
今までに、ギャラ入りのこのようなネタは過去にありました。
今回のポイントはここなのです!
フライボタン(小ボタン)
上から順番にアップでいきますよ。
ボタンの形状とRの形状に注目です。
下地がブツブツで通常Rのボタンですね。
これに私は驚きました!
(1953年~54年までの短い期間のみに採用されたもの)
紙パッチギャラ入り=足長Rボタンだと思っていたからです。
そして今回のボタンになると革パッチが断定出来ると。
そうじゃなかったようですね。
革パッチから紙パッチへの移行期というのが出てきました。
これは紙パッチですが、同時期に革パッチも作られていたと思います。
紙パッチの最初期型(革パッチからの移行期)
製造されたのは1954年~1955年頃ではないかと思います。
リーバイスのビンテージは色んなパターンがあって面白いです。
各モデルの特徴+次のモデルに移行する際にディテールの混在があります。
微妙な変化によって、更に年代を絞ることが出来ます。
さて、最後に色落ちもチェックしましょう。
脇のアタリが綺麗に出ていて、非常にいい感じです。
色落ちしていますが、ムラのある縦落ちが判ります。
アップです。
画像でこの感じを伝えるのは難しいのですが
凄いざらつき感と点と点が集まった縦落ち感と言いましょうか、、、
革パッチ期 特有の色落ちを見せています。
今回の発見で
フライボタンがブツブツの通常Rでも革パッチだと断言出来なくなりましたが、、、汗
それでも革パッチ最終とほぼ同時期であるのは間違いないでしょうね。
では!
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