こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。
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それでは今回紹介するのはこちらです。
ビンテージジーンズ!
っていう雰囲気が抜群ですね。
この左右の足の捻じれが凄い!
左足のアウトシームは完全に前に来ています。
これがまたカッコ良いのです。
縦のムラ感が凄いです。
点と点が集まって、線になる
ビンテージデニム独特の表情です。
レプリカデニムの縦落ちとは何かが違います、、、
(感覚的な部分なので、表現が難しいのですが)
お尻周りの節々のパッカリングも非常にいい感じです。
パッチも残っています。
501ZXX 紙パッチ ギャラ入りです。
501XXのジッパーフライ版なので、品番にZが付きます。
1954年に発売されたので、最初の1年のみが革パッチ
1955年頃から今回の 紙パッチギャラ入り になります。
(パッチが読み取れるだけでも凄い事です!)
イエローステッチを多用しています。
ギャラ入りでも初期型だと思います。
ギャラ入り期を象徴する、センターのループズレです。
確認なのですが、隠しリベット付き、フロントリベット裏が銅色 という
ギャラ入りのディテールを満たしています。
ジッパーはコンマーです。
グリッパーを採用しているのもあります。
コンマーの方が年代が古いのでしょうか?
(ジッパーは詳しくないので、よくわかりません、、、恥)
カムロック(両爪)式でした!
もっと古くなるとピンロック(片爪)式だと言われています。
鉄製のさびたトップボタンに味があります。
トップボタン裏は刻印無しで、中央が四角に盛り上がっています。
(Vステッチが1周して、三角形になっていますよ、、、笑)
隠しリベットに 15 の刻印です。
トップボタン裏に刻印が入る前は、ここに刻印があったようですね。
これは工場番号のようです。
↓
1950年代の15番工場は
ミズーリ州 シデーリア(Sedalia)工場という事らしいです、、、
1960年代→S
1970年代→5
1980年~90年代→650
という変化になっているそうです。
打ち抜きリベットです。
裏側からサビが出ています。
鉄製の銅メッキなのが、見てわかります。
(表側の突起の先端も鉄の色が出ていますよね)
独自の調査で、打ち抜きリベットが銅製だったのは
1953年頃までだった というのが判ってきました。
(という事は、銅製リベットだと革パッチ確定ですね)
最後にフロント部分の色落ちをお楽しみください。
ボタンフライのジーンズとは違った、
独特な前立てのアタリ感です。
理想的な色落ちの501ZXX ギャラ入りでした!
持ち主さまが羨ましいです。
では!
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