リーバイス 501XX ギャラ入り ビンテージ インシームをスソ~股上までの全体テーパード加工、お尻~股下までの全面補強リペアなど、、、 

こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

ちょっと問い合わせは落ち着きましたが

入荷した依頼品が溜まっていく一方です、、、汗

それでも頑張ってブログを更新します。

(メール返信をお待ちのお客様、申し訳ございません)

今回紹介するのはこちらExif_JPEG_PICTURE

リーバイス501XX ビンテージ 紙パッチギャラ入りです。

詳しくは裏ブログで紹介しております→こちらをクリック
今回の依頼者さまは、関西方面から来店して頂きました!(感謝)

「ブログを毎回楽しく読んでいる」との感想を頂き、嬉しかったです。

(特にウンチクの部分は見逃せませんね!との事)

これからも頑張りますね!

今回の依頼内容ですが

シルエットをテーパード加工します。

もちろん、インシーム側からです。

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入荷時から、こんな感じで内股部分が適当に詰めてありました。

恐らく、ダメージが出たので内側に縫いこんだのでしょう。

この部分も綺麗に修正しようと思います。

よって、スソのテーパード加工+股上詰め加工となります。

501XXのビンテージは見る分にはカッコ良いですが

穿いた時のシルエットが野暮ったいですよね。

(それが501XXのビンテージらしいのですが、、、)

価値観は人それぞれです。

ビンテージジーンズも細くして、シュッと穿きたい人もいますから。

(私も最近、そっちにしたい派になってきました)

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こんな感じでスソ上げされています。

501XXビンテージでこれは無しでしょう、、、

白くて細いスパン糸を使っていて

折り幅の太いシングルステッチです。

(これを直したのは素人のお母さん?)

ダメージ部分を直してから、チェーンステッチで縫い直しをします。

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左右お尻の生地が広範囲に弱っています。

バックポケットは予算の関係で直しません。

(バックポケットを使わなければ、このままでも問題ありませんので)

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センターループもこのようなリペアです。

(やっぱりお母さんの仕業だと思います、、、愛情は感じますがね)

全て解体してから、リペア後に再構築をします。

という訳で、、、

ご来店頂いたので、試着して頂きながら

テーパード加工の打ち合わせをします。

やはり、試着姿を見ると私もやりやすいです。

衣類にピン打ちをしながらの確認とかもします。

そうする事により、確実なフィットの確認が出来ますからね。

(計測データを依頼書にメモして、作業時に忘れないようにします)

それでは、ジーンズの解体です。

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内股を全部解きます。

(両ヒザのリペア跡は元からありました)

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左右バックポケットも部分解体します。

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普段見れない、隠しリベットの表側です。

皿型になっていました。

革パッチ期(1954年頃まで)は表が膨らんだUFO型ですが

紙パッチギャラ入り期(1955年頃から)から このように平らになるようです。

(表生地にダメージが出にくいから?、、、隠しリベットも進化しています)

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手縫いリペアしてあったループの解体です。

さて、リペア&テーパード加工した出来上がりがこちらです。

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ズドンと真っすぐなシルエットの501XXが

テーパード感のあるストレートになりました。

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今回のスソ幅は20.0センチ仕上げです。

※スソ幅の基準も様々です。

ウエストが大きくなると、同じ品番のジーンズでもスソ幅は広くなります。

ネット上のサイズチャート表などで比較される場合も

ウエストサイズが自分に合っているか、確認をしてください。

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もちろんスソはチェーンステッチ仕上げです。

古着の雰囲気に合わせて、退色オレンジの綿糸を使っています。

ビンテージ仕様の細縫いです。

※折り幅10ミリで8ミリステッチのミシン設定です。

(シーム部分は生地の厚みで若干の誤差が出ますので、ご理解ください)

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左右お尻は超広範囲の補強をしています。

(最後に裏から補強をお見せしますので)

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もちろんこの辺は全部補強しています。

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隠しリベット付近も生地が弱くなるので、補強リペアをしています。

ポケットのエッジ部分も弱かったので補強リペアをしています。

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解体リペアをしたセンターループです。

カンヌキ留めも専用ミシンで縫い直しています。

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裏からどうぞ!

お尻上~お尻付近~お尻下~股下まで

超広範囲の補強です。

良い感じに色落ちしたビンテージデニム 501XX ギャラ入り(1955年モデル)です。

ここまでの補強を必要とします。

お尻と股下の境界も正確にはよくわかりません、、、汗

とにかく着用で負担の掛かる部分は補強しました。

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毎回書いているのですが、XXを象徴する 隠しリベットは外しません。

そして、隠しリベットのギリギリまで補強リペアをします。

(硬いリベット周辺に負担が掛かりますから)

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スソのリペア部分を紹介していませんでしたね。

このように解体リペア済みです。

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裏から見ると、こんな感じで弱い部分を補強しています。

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詰めた股上部分です。

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こんな感じで、シングル押さえのコバステッチを縫ってから

中心部分にカンヌキ留めを行っています。

股上を詰めても、綺麗な状態を保っています。

以上です。

今回は予算の関係で、ダメージ全てをリペアしていませんが

一番気になる部分から、リペアをしました。

こちらの工賃が

インシーム詰めのテーパード加工 6500円

同時に股上詰めのリメイク加工 +3000円(テーパード加工のオプション)

左右お尻~ポケット上~内股 全面補強リペア 12000円

左右後ろポケット入口の解体リペア 3000円

ベルトループの解体リペア 1500円

スソの補強リペア 1500円

スソのチェーンステッチ仕上げ 1500円

合計 29000円(別途送料)

納品後に喜びのメールを頂きました、、、(ほっとひと安心)

ビンテージジーンズをリペア&テーパード加工のオーダーも増えてきました。

よろしくお願いします。

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。

https://hands-on-jeans.com/nagare.html

・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。

https://handsonjeans.thebase.in/

(BASE検索 hands-on-jeans)

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