リーバイス501 レギュラー 1994年3月製 ボタン裏552 被せリベット裏側が銅製 

こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

インスタグラム投稿の際は ハッシュタグ #handsondenim をお願い致します。

https://www.instagram.com/explore/tags/handsondenim/?hl=ja

今回紹介するのはこちらになります。

フェード色の淡いジーンズです。

ガンガン穿いて、ガンガン洗われたのでしょう。

ここまで色落ちしていますが、ダメージは少なめです。

しっかり洗う事で、生地の劣化を抑えたのかもしれませんね。

ボタンフライなので リーバイス501 です。

こちらのジーンズですが、アウトシームに耳を使っていません。

501でアウトシームが脇割り縫い(ロック縫い)という事は

レギュラー501です。

レギュラー501の登場は1981年頃からになります。

赤耳と同時生産されていました。

この件は、過去ブログで紹介しております。

こちらをクリック

インシームをチェックします。

Wステッチの巻き縫い(通称 内股ダブル)です。

80年代の501レギュラーは インシーム裏ロック縫い

通称 内股シングル でしたが

ここが変更になっています。

このWステッチ巻き縫いだと

ミシンが1工程で完結します。

(内股シングルの場合は 2工程)

工程数が減ると 更に生産のスピード化 です。

合理的な物作り をするアメリカらしい考えですね!

トップボタン裏 552 です。

この頃は 3桁の工場番号になっています。

552がどの工場か、わかりません、、、汗

※有名な テキサス州エルパソ工場は 524(旧6番)です。

この時代になると

リベット裏がアルミ製から銅製に変わります。

1950年代に採用されていた 打ち抜き式 ではありません。

表からの被せリベットで裏側が銅製になっています。

※表は帽子状で裏側の軸は表に貫通しません。

以前のアルミ製は経年劣化で外れる事から、、、涙

銅製に改善されたと思います。

この頃のアーキュエイトステッチはカーブが浅いです。

バックポケットの縫製も 全自動ロボット が縫っています。

それによって、個体差が無くなり 品質が安定しました。

※ジーンズ作りの機械化(大量生産化)の結果でもあります。

バックポケット裏はチェーンステッチです。

スモールeです。

80年代は文字がプリントだった頃もありましたが、刺繡に戻ったようです。

ポケット端はオレンジのカンヌキ留めです。

このカンヌキ留めもバックポケット縫いの工程(1工程)で

同時に縫っています(ロボットが縫っています)

最後に内タグをチェックします。

一番下に MADE IN USA と書いてあります。

501の長い歴史の中で、最後の米国製(直営工場)です。

このモデルが最終形態と言っても良いでしょう。

赤線分 552 0394

1994年3月 552工場製です。

この頃からメキシコ製の501が登場します。

物作りの 機械化(自動化)が進んだ結果

生産国を変えても、同じクオリティーが可能となりました。

そうなると、人件費の安い国で製造した方が

コストダウン可能です。

世界的な大企業である リーバイス社 です。

コストダウンによって、利益を追求するのは当然の結果です。

※我々の想像を絶する 大量のジーンズ を世界中に供給しております。

リーバイスファンにとって、米国製の501(直営工場)

が無くなってしまったのは とても残念な事 でしたが

これも時代の流れだと 諦めるしかないようですね、、、涙

では!

SDGsの目標12 作る責任 使う責任

デニム(綿100%)は直し続けると、一生使えますよ!

人生の相棒にデニム(綿100%)という選択を、、、

※ポリエステル混紡のストレッチデニムは例外です。

・当店のウェブサイトをまとめたリンク集になります。

リペアのご依頼や商品のご購入などは、こちらからお願い致します。

https://hands-on-jeans.com/holt

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Translate »