リーバイス501 赤耳 ポケット表カンヌキ 1985年8月 ボタン裏555 バレンシア製

こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。

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今回紹介するのは、こちらです。

まだ、全体的に色が残っているジーンズです。

何だか、独特の青味が特徴です。

フラットな質感だと思います。

ボタンフライなので、501でした!

トップボタン裏 555

米国製 バレンシア工場になります。

トップボタン裏が3桁に変わったのが 1981年だと思います。

(当店の独自調査)

なので、それ以降の年代です。

アウトシーム部分 赤耳です。

赤耳という名前ですが、、、赤い線は見えませんね、、、汗

前回ブログで紹介したのは デッドストックだったので 赤い線が見えました。

経年変化によって、消えるみたいです。

インシームの裏側です。

ステッチ裏の配色に注目しました!

オールネイビーなんです。

これも珍しいと思います。

ロック縫いは白だったはずです。

通称 内股シングル という縫い方です。

表のシングルステッチ(コバ縫い)はオレンジになっています。

裏側だから、適当だったのかな?

何か狙いがあったのかな?

1980年以降の501 赤耳モデルというのは

完全にファッションアイテムだと思います。

ジーンズの 野暮ったさ を排除したかったのかもしれません。

そうゆう意味で、ステッチを微妙に変化させた?

(目立たない裏側のみ、、、昔ながらの伝統は守りつつ、、、)

1980年代はスリムジーンズの全盛期でもありました、、、

なので、定番シルエットの501も細めになって

よりスタイリッシュにディテールを変えていきます。

後身頃をチェックしましょう!

このバックビューが特徴的です。

後ろポケット位置が高いです!

バックヨークのギリギリまで上がっております。

これはヒップアップを狙っていると思います。

ヒップアップに見えると、脚が長く見えます。

脚長効果です。

ジーンズをよりスタイリッシュに見せたい!

という当時のファッションです。

※90年代のビンテージブームでこの流れも一気に変わります。

赤タブはスモールe

バックポケット淵のカンヌキ留めは表からになっています。

実はこの仕様だと

バックポケットを縫っているのは、ロボットなんです!

全自動の ポケット縫い付けロボット というのが存在します。

大量生産を更に効率化した 最終形態 かと思います。

寸分のズレもなく、キッチリ、真っ直ぐに縫われております。

人間の手作業に機械が勝った瞬間かもしれません、、、汗

縫っている動画を見つけました!

3:00~3:45 辺りで紹介されております。

興味がある方は、他の工程もご覧ください!

ミシンのスピード感が全てにおいて違います。

ウィーーーーン、ガチャ、ガチャ、ウィーーーーン みたいな、、、

皆さんが想像しているよりも、早いはずです。

これが大量生産方式!

バックポケット裏はチェーンステッチです。

シングルステッチミシン→下糸巻きが ボビン(少量)なので、交換が面倒

チェーンステッチミシン→下糸巻きが コーン(大量)なので、交換が楽

こうゆう意味で、チェーンステッチ化されたと思います。

ジーンズ1本作るのであれば、シングルステッチでもチェーンステッチでも

時間の差は少ないと思います。

それが、何千本、何万本となると かなりの差になってきます。

大量生産、大量消費の時代だからこそ

この仕様が有効なんですね!

パッチ表記です。

501の上に CARE~があります。

カタカナだと、、、

ケア インストラクション インサイド ガーメント

内側を見ていきましょう!

赤線部分 10%

約10%縮む と書いてあります。

なので、赤耳モデルです。

※赤耳が付いていない場合も10%になっています。

最後に 製造年月の確認です。

赤線部分 885 555M

月年 工場番号 というパターンです。

1985年8月製 555番工場 Mはマニュファクチャの頭文字?

という意味だと思います。

85年8月、、、これが赤耳モデル量産型の最終期だと思います。

前回ブログで紹介した88年製は、例外だと思います、、、汗

なので、今回のブログでは

通常ラインの 赤耳モデルを紹介してみました。

ジーンズを直したり、作ったり、色々やっているので

1980年代のジーンズを見ると、ディテールよりも

製造方法の進化が気になりますね!

製造メーカーとしては

ここまで機械化が進んでくると

生産国は関係なくなってきます。

職人技が機械化に代わって行くんですよね、、、涙

リーバイス社もこのころから

メキシコ製の501が増えてきて

段々と米国製が減ってきます。

どの国で作っても クオリティーが変わらない となると

より人件費の安い国で大量に作った方が、利益率も上がります。

企業としては、当然の事だと思います。

時代の流れですよね、、、

では!

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。

https://hands-on-jeans.com/nagare.html

・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。

https://handsonjeans.thebase.in/

(BASE検索 hands-on-jeans)

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