こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。
動画解説もあります、良かったらご覧ください。
今回紹介するのは、こちらです。
みごとな、ドカンストレート!
この野暮ったいシルエットは、、、
フロントはボタンフライなので501
小股ステッチにカンヌキ留めがありません。
(太い番手の綿糸です)
よって、501XX!
サイドステッチがとても長いです。
これは片面タブ(47モデル)の可能が高いですね!
ちょっとここで、話が反れます、、、
ジーンズのパターン(型紙)です。
これは 倉敷市児島の専門業者に依頼して制作しました。
赤丸サイドステッチ部分に注目です。
クインチと書いてあります!
クインチ?
今では普通に使っている専門用語ですが、、、
最初は違和感がありました。
倉敷市児島のデニム業界では、サイドステッチをクインチと呼びます。
工場勤務時代に、その理由を先輩に聞きました。
その答えが、、、
昔のジーンズは脇押さえステッチ(サイドステッチ)が
かなり長くて 9インチ あったそうだ!
それがいつの間にか クインチ と呼ばれるようになったそうだ、、、
※諸説ありますので、ご注意ください。
その時は、へえー、、、そうなんだあ、、、
と軽く聞き流しておりました、、、(笑)
ふと、その事を思い出したので
長さを測ってみます、、、
22.5センチでした。
1インチ=約2.5センチ
9インチ=約22.5センチ!
おー、、、9インチ!
クインチの説が合っていました。
何だかめっちゃ嬉しかったです。
※サイドステッチの長さは個体差があるので、ご注意ください。
一般的にクインチとか言わないので、、、どうでもいい話ですが、、、苦笑
さて、、、
内部をチェックしますね。
確認までに、、、
隠しリベット付き
フライボタン 下地がフラット
やはり片面タブ(47モデル)かな?
隠しリベット刻印が 12 になっています。
12番工場ですが
カリフォルニア州 サンノゼ(San jose)工場という事らしいです、、、
1950年代→12
1960年代→J
1970年代→2
1980年~90年代→558
という変化になっているそうです。
情報元は柴剣談話室さんのHPからです、、、
ボタン裏もドーム状になっています。
これで片面タブ(47モデル)です。
※赤タブが無くても、片面タブ が確定です!
リベット表をチェックしていませんでした、、、
刻印が全体に広いですね。
そうなると、片面タブ(47モデル)の後期型です。
しかし、ボタン裏がドーム状なので、、、
中期型?
1950年前後かな?
※片面タブ(47モデル)も後期型はボタン裏がフラットに変わります。
後身頃をチェックしましょう!
この全体像を見ても、ズドーンの ドカンシルエットがわかりますね。
特に、ヒップからワタリ部分のシルエットが太いです。
まさに作業着!
もちろん、センターのベルトループは ど真ん中です。
極太のループになっています。
イエロー綿糸が退色して、白っぽいです。
いい感じです!
革パッチの欠片がありました!
少しでも残っていると嬉しい部分です。
最後に確認です。
片面タブ(47モデル)
間違いありません!
以上です。
今までに501XXの片面タブ(47モデル)は何度も紹介してきたと思いますが、、、
今回はちょっと違ったアプローチで見てみました。
趣味的に書いている裏ブログなので、、、
あまり気負わずに、ゆるめに紹介したいと思います。
では!
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