こんにちは ジーンズリペア＆クラフト hands-onです。
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今回紹介するのはこちらです。
色が濃くて、状態が良いジーンズです！
501XX 幻の1946モデル 後期型！
スーパービンテージです。
こちらは常連様が来店時に（他にリペア依頼有り）
極上品を購入したので、見て欲しい！
という事で、持って来てくださいました。
とても貴重なお品なので、お客様に許可を得て
撮影させて頂きました、、、感謝
さて、1946モデルですが
10年以上前は、1947初期 などと言われておりました。
（大戦の次は47モデルでした）
このカテゴリーが定着したのは5年前位でしょうか？
昔からのマニア様は 今回の品は 1947初期 と言われるかもしれません。
しかし、現状で古着屋さんの販売サイトなどを見ると
今回の品は 1946モデル として売られているようです。
46後期と47初期 紙一重の違いですよね、、、汗
それでも、大戦モデルの名残りが見られたので
やはり46後期が妥当だと思いました。
その辺りも解説していきますので、宜しくお願い致します。
いきなり、生地の織りキズがありました。
前身頃の目立つ部分です。
1947モデルでは見かけません。
（47モデルだと B品扱いだと思います）
この傷入りのデニムが大戦っぽいです。
大戦モデル＝S501XX
Sとはシンプリファイド（簡素化された）という意味ですが
実際は、商品のクオリティー（完成度）が低くても
そのまま販売していた という黒歴史があります。
戦時中の混乱状態が そのまま商品に反映 されたというイメージです。
イエローの長いサイドステッチ
ここは47モデルに共通しております。
リベット刻印中央寄りです。
コインポケットのリベットは復活しておりますが
この位置ズレは、かなり適当です、、、汗
未熟な職人さんが打ったと予想します。
（大戦期の現場は人手不足で、未熟者が多かったそうです）
荒々しい縦落ちをしたデニムです。
そして、横段が見られます（画像の上側）
やはり大戦期のイメージに近いデニムです。
スソのステッチはオリジナルのままです。
真っ直ぐなシワ感ですが、大戦以前のアタリ感です（大戦期含む）
斜めにウネリが出るチェーンステッチではありません。
※斜めにウネリが出るチェーンステッチ（ユニオンスペシャル43200G）
の色落ちは戦後の47モデルからだと思います。
これは過去の 大戦モデルの裏ブログ でも同様の事を書いております。
アウトシーム（耳）が撚れて縫われております。
ここも大戦モデルに多い現象です。
このような感じで、大戦期の未熟な職人さんの仕事が
感じ取れる部分があるのが、こちらのジーンズです。
小股の太番手ステッチ
オールイエロー綿糸です。
生地のアップですが、やはりザラザラで荒々しい色落ちです。
この部分も横段が見えますね。
（デニムの織りで横段が出るのはB品扱いになります）
さて、内側を見て行きましょう。
ボタンはリーバイスの刻印です。
隠しリベットは、、、フラット！
ここがドーム状だと、46モデル確定でしたが、、、
ここの形状で47モデルと言う方もいると思います。
ボタン裏はもちろん、ドーム状になっています。
フライ裏 持ち出し 切りっ放しです。
ここが大戦期の名残りですね。
47モデルへの移行期を示しております。
後ろ身頃もノーダメージ 色落ち少なめ 状態が良いです。
アーキュエイトステッチは復活しております。
オールイエロー綿糸が美しいです。
パッチは欠損しております。
ベルトループはもちろん、極太になっています。
最後に赤タブのチェックです。
もちろん、片面タブでした。
以上になります。
総合的な判断として、、、
46後期 だと思いました。
皆さんはいかがでしょうか？
47初期 という意見があるかもしれません。
お客様とビンテージデニムを見ながら
ああだ こうだ と ウンチクを語り合うのが楽しかったです！
ご来店（リペア依頼）の際に、見て欲しいジーンズがあれば
持って来てください。
では！
SDGsの目標12 作る責任 使う責任
デニム(綿100％）は直し続けると、一生使えますよ！
人生の相棒にデニム（綿100％）という選択を、、、
※ポリエステル混紡のストレッチデニムは例外です。
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