こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。
※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。
動画解説もご覧ください。
それでは今回紹介するのはこちらです。
入荷時に左右太もも全面~股にかけて、広範囲にリペアされた跡がありました。
(当店のリペアではございません)
フライボタンが無地のドーナツボタン!
(鉄製でサビがいい感じですね、、、)
という事は、、、大戦モデル?
トップボタンはリーバイス社の刻印入りです、、、
大戦モデルといえば、、、
コインポケットのリベット無しというのがお約束のはずですが、、、
付いています!
そして、リベットにも刻印があります。
大戦モデルに多いのは、既製品の無地リベットのはずですね、、、
そして、刻印が中央寄りでCOのOが大文字です。
これは戦後の47モデルに見られるディテールですね。
(全部がこのリベットでした)
後身頃も見ていきましょう。
こちらも入荷時にお尻全面、バックポケット全面も広範囲にリペアされた跡がありました。
(当店のリペアではございません)
バックポケットに注目です。
薄っすらとステッチ跡の影が見えませんか?
ポケットの外側にハッキリ見えますよね!
アーキュエイトステッチが入っていた跡があります。
ステッチが入っていると、そこだけインディゴが残ります。
そうなんです、、、
ここも大戦モデルで有名なペンキステッチではありません。
ステッチが入るのは戦後です。
歴史の勉強ですが、、、
第二次世界大戦が終ったと言われるのは
1945年8月15日(ポツダム宣言の日、、、日本の終戦記念日)
1945年9月2日(降伏文書に調印の日、、、諸外国の終戦記念日)
この頃です。
リーバイス社が戦後のモデルとして復活させた
501XXは1947年モデルと言われています。
(通称 47モデル)
しかし、大戦モデルと47モデルのディテールを両方持っているこのジーンズは
ちょうど移行期のモデルだと思います。
よって大戦直後、1946年頃に生産された物だと推測します。
もうちょっと他もチェックしてみましょう。
前ポケットの袋布です。
大戦モデルだと、色々な生地が使われていた事で有名です。
しかし、これは通常のコットンスレキの生地です。
ボタン裏は、このように膨らんだドーム型です。
前立て下の 持ち出し というパーツの先端です。
リペアの縫込みによって、確認が難しいのですが、、、
切りっぱなしになっているようです。
(このリペア跡は当店ではござません)
バックポケット裏の隠しリベットですが、、、
リペア時に外されているようです、、、残念
(このリペア跡は当店ではござません)
1946年モデルの特徴としては
隠しリベットが丸みを帯びている、大戦モデルのを使っている事でも知られています。
付いていたら、そうなっているはずです。
では、最後に色落ちを見て行きましょう。
リペア部分は参考になりにくいので、、、
リペアされていない、ヒザ裏から下の部分をチェックします。
何とも言えない、独特の荒々しいムラ感です。
ランダムに縦筋が良く見える部分もあります。
この風合いがビンテージデニムのカッコ良さだと思いす。
以上です。
私も47モデル以降は持っていますが、、、
それよりも古いジーンズは高すぎて、買えないですね、、、涙
所有者さまが羨ましい限りです、、、
では!
・当店のウェブサイトをまとめたリンク集になります。
リペアのご依頼や商品のご購入などは、こちらからお願い致します。
↓
https://hands-on-jeans.com/holt