こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。
※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。
動画解説もご覧ください。
今回紹介するのはこちらです。
コインポケットのリベットが省略されています、、、
という事は、、、
リーバイス S501XX 通称 大戦モデル!!!
出た!
幻のジーンズ!
(依頼主さま、掲載OKありがとうございます)
見た瞬間にテンション上がります(笑)
ではディテールをチェックしましょう。
微妙に歪んだサイドステッチ
凄くムラ感の強い縦落ち
一直線に縦筋が入る部分もあります。
これがビンテージデニムの味? 良さだと思います。
小股ステッチの折り返しがやけに広いです、、、
5針進んでいます、、、汗
色んなバリエーションがあるのが大戦モデル
裏側を見ると、持ち出しの先端が切りっぱなしです。
前股の裏側も切りっ放しなんです。
トップボタンは欠損しています。
下のフライボタンは無地ドーナツ型
アップで見るとこんな形状です。
うーん、味わい深いです。
隠しリベットがドーム型なのは有名ですね。
ここで注目して欲しいのはシングルステッチの返し縫いです。
1946年頃(通称1946モデル)にはカンヌキ止めに変わってしまいます。
フロントのリベットに注目です。
全4個中、3つが刻印入りで残り1個が無刻印です。
刻印ですが、CO(Oが大文字)になっています。
1937年モデル~大戦モデルの初期は
Co(oが小文字でアンダーバー有り)です。
ここは年代判別で重要な部分だと思います。
大戦モデルは3種類のリベットが存在すると思います。
時系列で並べてみます。
1937モデル リベット刻印Co(小文字o)
↓
大戦前期1942年頃 リベット刻印Co(小文字o)
大戦中期1943年~1944年 リベット無刻印
大戦後期1945年頃 リベット刻印CO(大文字O)
↓
1946,1947モデル リベット刻印CO(大文字O)
というわけで、、、
こちらの大戦モデルは 1945年頃? ではないかと思います。
※ハンズオンの個人的意見
リベット裏です。
普通に刻印があります。
鉄製なので、赤サビが染みていますね、、、
これもビンテージらしい部分。
帯裏に名札?みたいな物が付いています。
Mc Allister と書いているような、、、
謎です。
アーキュエイトステッチが無いのも特徴。
ペンキだったかもしれませんが、消えて見えません。
それと、隠しリベットを避ける為に曲がったステッチワークも好きな部分です。
(縫い子さん、ちょっとビビり過ぎでしょう、、、)
赤タブは付いていました(付いていない物もあります)
色が抜けて、薄くなっています。
当時の染色技術が低かったのが、わかります。
これもビンテージの経年変化としてはありですね。
極太のベルトループです。
15ミリ位ありますね。
これがまたカッコ良い部分で好きです。
ワークウェアらしい無骨さを感じます。
以上です。
デニム好きなら誰もが憧れる、大戦モデルのビンテージ
いろんな意味で魅力が満載ですからね。
私には買えない貴重品です。
(もし持っていても、怖くて穿けないですよ、、、)
・当店のウェブサイトをまとめたリンク集になります。
リペアのご依頼や商品のご購入などは、こちらからお願い致します。
↓
https://hands-on-jeans.com/holt