こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。
※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。
インスタグラム投稿の際は ハッシュタグ ♯handsondenim をお願い致します。
今回紹介するのは、、、
かなり激しいダメージリペアでした、、、汗
画像も多いので、宜しくお願い致します。
いきなり、解体画像で申し訳ございません(ビフォー画像の撮り忘れ、、、汗)
Gジャンの ソデ先カフスの解体 ソデ部分の解体となっております。
色落ち具合、ダメージ状況を見ると わかると思いますが、、、
生地全体が弱っているので、穴を直しても周囲がすぐに破れます、、、汗
ダメージの末期症状です、、、滝汗
外した カフスボタンです。
リーバイスのビンテージジャケットです。
裏側はドーム状なので、1940年代の物です。
こちらは 両面再利用取り付けを行います。
外したリベットです。
表側は再利用取り付けします。
※リベットは表側のみ再利用でOKとの事でした。
刻印中央寄りCO 、、、1940年代 506XX(通称1stジャケット)です。
リペアに関係ありませんが、、、
ヤスリ状の滑り留め、針仕様のバックルなので、、、1947年頃のビンテージになります。
今から、約70年前のデニムジャケット!
しかも、これは労働によるダメージだったと思います。
(購入時にこの状態だったそうです)
しかし、、、依頼主様にとっては宝物!
(あこがれ続けた、リーバイスの1stジャケット)
ボロボロでしたが、購入されたそうです。
一生大切に着たいので、キッチリ直して欲しい!
とのご依頼でした。
もちろん、全力で頑張りますよ!
さて、リペア途中も紹介します。
ダメージ状況も場所によって違いました。
ヒジは完全に穴になっています。
カフスに近い部分は、横糸が残っています。
※このビンテージジャケットは1枚生地で作られたソデの形状です。
1stジャケットでも更にレアアイテムですね!
裏側からどうぞ!
このようにダメージ状況に応じた 当て布の処理が必要です。
そして、、、全面補強をします。
使っている接着芯も薄手で強度があるタイプを厳選します!
リペアステッチの叩き縫いが完了しました!
ダメージ状況によって、縫い込み方 縫い込み量 が違います。
そのさじ加減は 今までの 経験と勘 に頼る作業となります。
表から見ると、こんな感じに仕上がっております。
この片ソデ1枚をリペアするのに丸1日掛かっております!
ソデが身頃に付いた状態で、直すので
Gジャン全体を常に振り回さないといけません(ソデパーツのみの振り回しが出来ない)
かなり面倒な作業です、、、滝汗
一番大穴だった部分です。
ここには 色落ちが近い古着デニムを移植しました。
通常、古着デニムを移植する直し方だと
縫い込みを少なくするのがセオリーですが、、、
(縫い込みが多いと硬くなる)
ここはジャケットのヒジ部分です。
そして、着用時にヒジの硬い部分で擦れます。
という事は その負荷に耐えられる強度を出しておきべきです。
リペア直後の事よりも、、、
更にその先を考えてリペアおります。
その場しのぎのリペアはしたくない!
という私のポリシーです。
(リペア後も破れずに長持ちさせたい!という想い)
左右カフスの解体リペア後になります。
先端がボロボロでかなりの生地欠損でした、、、汗
※平面図になると、中心がガッポリ穴です。
今回は古着デニムを移植しております!
裏側からもどうぞ!
こんな感じで、全面補強リペアをしております。
ジャケットのヒジと同様の考えでリペアしております。
着用後の事も考えて、カフスの先端は強度をかなり上げております!
それでは、出来上がりです。
右ソデです。
左ソデです。
プリーツ部分の ボックスステッチもやり直しております。
退色イエロー綿糸で縫っております!
エリも解体リペアを行っております。
ビフォー画像が無くて、申し訳ございません、、、汗
解体リペアなので、曲げても綺麗なアール形状を保っていますね!
もちろん、全面補強を行っております。
エッジ部分も綺麗に直っております!
次に、、、右ソデ後側です。
解体リペアなので、縫い代部分も綺麗に直っております!
ボタンホールは専用ミシンで縫い直しております。
カフスのスリット付け根部分、、、
リベット表再利用取り付けです。
※今回はお客様の希望で裏側の再利用取り付けは行っておりません。
デニムのリペアで重要なのは、、、裏側!
どれだけの補強をしているかが、ポイントです。
弱々しくて、 末期症状のデニムが復活しました!
これで安心して、ガンガン着用できますよ。
ビンテージデニムだから、、、
破れないようにそっと着なくても大丈夫!
こちら側もご覧ください。
ここを再構築するのはかなり苦労しました、、、滝汗
新品を作るよりも、困難な作業 だという事は想像出来ると思います!
裏側からですが、、、カフス表のリペア部分です。
もちろん、ボタン表再利用を行っております!
ボタン裏の再利用取り付けも行っております。
1940年代のボタン裏は特徴的ですから、重要なディテールです。
失敗が許されない(替えがない)作業です。
ボタンを打ち直す際は、必ず深呼吸を行っております。
まさに、真剣勝負!
以上になります。
今回の工賃は、、、
・左右カフスの解体リペア(全面補強)30000円
・ボタン両面再利用取り付け 3000円×2個=6000円
・左右ソデの解体リペア(全面補強)60000円
・エリの解体リペア(全面補強)10000円
・ボックスステッチ縫い直し 500円×6個=3000円
合計109000円(別途送料)となります。
超高額リペアですが、、、
それだけの手間暇を掛けております。
納品後、、、喜びのメールを頂きました!
ほっと一安心です。
こんなに激しいダメージのリペアは滅多にありませんが、、、汗
このような案件も行っております。
オーダーお待ちしております。
・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。
↓
https://hands-on-jeans.com/nagare.html
・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。
↓
https://handsonjeans.thebase.in/
(BASE検索 hands-on-jeans)