古着ジーンズ スソのシングルステッチを解いて、チェーンステッチに変えました!2例紹介します。

こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。

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古着のビンテージやレプリカ系 ジーンズが好きなお客様にとって

スソの縫い方はとても重要だと思います。

古着の購入時にチェーンステッチでバッチリ仕上げてあれば、良いのですが、、、

そうじゃない時も多いはずです、、、汗

良くあるのが 太い幅でのシングルステッチ 仕上げです。

これはお母さんが家でスソ上げされたのでは?

と推測しております。

それをチェーンステッチにやり直してほしい!

という依頼が多いですね。

(これ以上短く出来ないので、長さを変えずに ステッチだけ変えて欲しい と言う依頼)

そこで、今回紹介するのは

そのような場合にチェーンステッチに替えた例です。

こちらの例を Aパターン と呼ぶことにします。

こちらは リーバイス501 ビンテージ 66前期モデルです。

色落ちもいい感じの古着デニムです!

スソの長さを変えずに、チェーンステッチに変更しました!

お客様からの要望で、ユニオンスペシャル43200Gで縫い直してほしい!

との事でした。

(今後の穿き込みで、スソのアタリ感を復活させたい!)

こちらがマニアの間で有名な、、、ユニオンスペシャル43200G

スソ上げ専用 チェーンステッチミシンの名機!

これで縫うと、独特の斜めにうねったアタリ感が出ます。

(洗濯を繰り返す程に、糸が締まって生地も縮みます)

このラッパというアタッチメントを通すと、

自動的に3つ折りのスソ巻きが完成します。

当店の設定は8ミリステッチ幅です。

この設定は変更しません。

なぜかと言うと、、、

8ミリ幅が最も美しいウネリが出ると思っているからです。

マニアの間で一番人気なのも、やはり8ミリ幅です。

※スソ上げアタリ出し加工も 8ミリ幅でやっています。

なので、理想的なウネリが発生しますね!

これを踏まえて、、、アップをどうぞ!

ステッチの上部に、元のシングルステッチの跡が残っていますね。

(元のステッチ幅は12ミリ~15ミリ位でしょうか、、、曲がっているので誤差があります)

このステッチ跡は消えません。

アタリ出し加工を行っても、ステッチ跡は上にあるので

どうする事も出来ません。

何とかして欲しい!

と頼まれることがあるのですが、、、

やはり、どうする事も出来ません、、、涙

申し訳ございません。

※ステッチ跡の原因は 元のインディゴが部分的に濃く残っております。

この筋状の濃いインディゴをピンポイントで脱色して、

尚且つ、周囲と同じレベルに色落ちさせて、馴染ませる というのは

どう考えても、不可能でございます。

裏側を見ていきましょう!

元のスソの長さを変えずに、折り幅を少し短くしております。

(元は折り幅も少し広かったです)

簡単そうに見えますが、、、難しいです!

(指先の感覚に頼る、ミリ単位の調整が必要です)

よって、裏側のアタリ感はいい感じに残っております。

ロールアップするなら、ほぼ違和感がありませんね!

Aパターンだと、このようになります。

よろしいでしょうか?

こちらの工賃は3000円(別途送料)となります。

単なるスソ上げじゃありません、、、

難しいので、手間賃を頂くようにしております。

どうか、ご理解の程宜しくお願い致します。

さて、次は Bパターンの紹介をしたいと思います。

こちらです。

シングルステッチからチェーンステッチに入れ替えております。

こちらは リーバイス701 ビンテージです。

1940年代物だと思います。

701というのは501のレディース版でした。

当時 マリリンモンローが愛用したことで有名ですね。

(通称 モンロージーンズ)

定規がなくて、スミマセン、、、涙

ステッチ幅は10ミリ~12ミリ位でした。

元はシングルステッチ仕上げになっていました。

この微妙な曲がり具合は、、、お母さんの作業だと思います。

ご依頼内容としては、、、

現状のシングルステッチを解いて

同じ位置にチェーンステッチで縫い直して欲しい!

という依頼でした。

なので、スソ幅は広いままです。

出来る限り、元のステッチ跡をトレースしながら縫い直します。

裏側を見ると、こんな感じです。

この作業では、先ほどのスソ上げ専用機は使いません。

チェーンステッチの直線縫いミシンを使います。

フリーハンドで縫うので、ある意味自由自在にステッチできます。

(専用のアタッチメントが無いタイプ)

しかし、、、

これがまた、難しいのです、、、汗

お母さんがスソ上げすると、微妙に曲がっているからです、、、涙

このステッチ跡を追うように、合わせないといけません。

ちなみに、チェーンステッチというのは

裏側のチェーンステッチが見えない状態で縫います。

裏側のコバ位置は指先の感覚で合わせています。

古着デニムの場合はステッチ跡に合わせる必要があるので

特に難しいです。

簡単に仕上げているように見えて、難易度が高いです。

どうか、ご理解の程宜しくお願い致します。

という訳で、、、

こちらの Bパターン の工賃も3000円(別途送料)となります。

古着デニムを購入して、同様の悩みがあるお客様は

今回のブログをじっくりと読んでください。

AパターンとBパターン それぞれのメリット、デメリットがあります。

どちらが良いかは、ご自身でお考えください!

そして、依頼時には

Aパターン Bパターン どちらかの指定をして欲しいです。

宜しくお願い致します。

では!

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。

https://hands-on-jeans.com/nagare.html

・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。

https://handsonjeans.thebase.in/

(BASE検索 hands-on-jeans)

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