リーバイス 501XX  1922モデル 後期型 旧ブログ掲載から引っ越しました

ジーンズリペア&リメイク hands-onの裏ブログへようこそ。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

今回紹介するのはこちらです。

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シンチバック付きでバックポケットのリベットがむき出し、、、

そうです501XXの1922年モデルになります。

ビンテージではなくてアンティークになりそうな品です。

骨董品という表現が相応しいです。

相場とかよくわかりませんが

100万円は確実に超えてきます。

今回のネタですが、旧ブログで紹介した分を

こちらに引っ越しさせました。

画像データが小さめでスミマセン、、、

(内容が被るので、旧ブログのは閉鎖します)

これは当店にリペア依頼品として入荷したのですが

もうこんな凄いお宝は二度と入荷しないでしょう、、、汗

当店の歴史に残る、凄い一品でしたね。

あと、ブログカテゴリーで

1922~1936(剥き出しリベット) を作ったからには

何か投稿しないといけない と思いました。

今も投稿ネタは溜まっているのですが

内容が重複してきたので、最近やばいなあと思っていた所です。

そんなこんなで

もう一度、こちらのジーンズを紹介したいと思います。

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1922モデルの一番の特徴はバックポケットの剥き出しリベットでしょうか?

このリベットが馬の鞍(くら)を傷つけるとの事で

内側に隠されるようになったのが1937年です。

まだ赤タブも付いていない時代です。

赤タブの採用が確か1936年だったので、ほぼ同年代ですね。

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リベット部分のアップです。

リベットの上にカンドメ(カンヌキ)がこっそり入っています。

これはどうやら、1922モデルの途中からこうなるらしいです。

(具体的に何年からは不明です)

よって後期型の判断基準となるようです。

リベットの刻印にも注目です。

C o の o が小文字でアンダーバーが入っています。

1937モデルもこのようになっています。

大戦モデルの前期型までこのディテールは続くようです。

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バックセンターの縫い合わせが右高仕様です。

この年代に限定されたディテールです。

この後の年代になると左高仕様になって、現在までそれは続きます。

ここは巻き縫いの専用ミシンで縫うのですが、

上の帯側からスタートすると右高仕様になります。

でも縫い終わりの最後がお尻のカーブした部分で一番難しいので

そこで縫いに失敗するとショックです。

そうなると解いて全部やり直しになりますので、、、

(自分でやった事あります)

私の勝手な予想ですが

それだと生産効率が悪いので

お尻のカーブした難しい部分からスタートすれば失敗しても

解く手間が省けるのでは?と思っています。

(このやり方で縫うと、バックセンターが左高仕様になります)

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シンチバック(尾錠)も綺麗に残っています。

邪魔なのでカットされた物も多いです。

このジーンズを当時穿いていた人は

実際にシンチバックで留めていたのでしょうか?

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シンチの金具も綺麗な状態です。

鉄なので錆びる事が多いですね。

もちろん先端の尖った針仕様。

見えにくいのですが S O L I D E と刻印されています。

針を留める部分にギザギザした滑り止めがありません。

1942年 大戦モデル頃から、ギザギザした滑り止めが付くようです。

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バックセンターループに注目です。

ループの生地が身生地よりも薄いデニムになっています。

ベルトとサスペンダーを併用していた時代です。

よって、この部分の強度はあまり必要としていなかったのかな?

あと、下側のループの縫い付けが裏からです。

表にカンドメ(カンヌキ)が見えません。

これなのですが

この1本だけが、後付けだったという説があります。

これは有力説だと思います。

(付けるか付けないか、選ぶことが出来たのでしょうか?)

帯上のシングルステッチとベルトループの仮留めが

同一行程だからです。

センターループだけが、その工程になっていません。

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サスペンダーボタンです。

次の1937モデルになると無くなります。

穿き方がサスペンダーからベルトに移行しているのが良くわかります。

ボタンの刻印も彫りが深いです。

この年代のボタンは立体感があってカッコ良いと思います。

(トップボタンも同じ物が使われていました)

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股にリベットが打ってあります。

これは次の1937モデルにも引き続き付いています。

内股の付け根にカンドメ(カンヌキ)補強がありません。

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フライボタン(小ボタン)です。

リーバイスの刻印入りです。

実はここが1922モデルの年代を見分けるポイントの一つ。

初期の物はここが既製品になっています。

(メーカーの刻印が無いタイプ)

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普段見れない裏側もお見せします。

(依頼者さま、ブログ掲載OK 本当にありがとうございます)

アップが無くて申し訳ないのですが

ボタン裏は当然、ドーム型でプックリしています。

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ジーンズ縫製をする人が見たいのはここです。

持ち出しの先端が切りっ放しなのは有名なのですが、

小股(前股)の裏側も切りっ放しなんですね。

(いつから折り伏せになったのかな?)

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太ももの色落ちです。

耳のアタリがバッチリ出ています。

そして繊細な縦落ちをしています。

これを眺めているだけで、上手い酒が飲めそうです(笑)

(大切なお預かり品なので、そんな事はしませんよ)

1922モデルの生地は納入業者が

アモスケイグ社からコーンミルズ社にちょうど切り替わった時期です。

1922モデルの初期タイプであればアモスケイグ社のデニムの可能性が高いです。

この生地はコーンミルズ社の物だと思います(多分ね)

これの前の1902モデルになると確実にアモスケイグ社のデニムになります。

この生地が凄いのです。

天然藍で縦糸を染めたデニムなんですよ。

独特の青さをしています。

(今まで数本しか見たこと有りませんが、、、)

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左足のスソです。

耳は白ですが

赤(ピンク)のラインが入っていたかもしれません。

経年変化で色が抜けますので、、、

オリジナルのステッチがなくなっています。

縫ってある細い糸はリペアで縫われた物です。

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右足のスソです。

チェーンステッチが残っていました。

糸の退色具合や劣化状況から判断して

オリジナルのチェーンステッチだと思います。

この部分のディテールも年代を見分ける重要ポイントです。

1922の初期はスソがオリジナルでシングルステッチです。

(ジーンズマニアが大好きなユニオンスペシャル43200Gがまだ無かった時代)

よってこのジーンズの製造時期は

1920年代後半~1930年頃だと推測します。

1922モデルの後期型でしょう。

いやー

リペアの依頼品でしたが、取り扱いが怖かったです、、、汗

私の中では、戦前の衣類は骨董品だと思います。

隠し金庫とか用意しないと物騒な感じもしますね。

まあ、私の想い出に残る貴重なお品でした。

では!


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