リーバイス501XX ビンテージ(1950年代中頃)色々な部分の解体リペア、前ポケットスレキ交換、裾上げアタリ出し加工

こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

インスタグラム投稿の際は ハッシュタグ ♯handsondenim をお願い致します。

激しい ハードダメージの作業が続いております、、、汗

依頼があったのが2ヶ月程前になります。

4月は本当に依頼が殺到して、驚きました。

なので、今バタバタしております。

(オリジナルジーンズも作らないと、、、)

さて、今回紹介するのはこちらです。

今回のブログは二部構成出来る、ボリュームですが、、、

1回で終わらせるようにします。

(画像が非常に多いです、、、汗)

いきなり解体からの紹介となります。

左右前ポケット入口がかなりボロボロでした、、、汗

リペア跡を外して、丁寧に解体しております。

後ポケットに隠しリベット付きです。

リーバイス501XX ビンテージジーンズ になります。

解体した前ポケットの内側部分です。

ポケットスレキ(袋布)の新品交換をします。

ベルトループも2ヶ所は解体リペアをします。

外したリベット表部分になります。

打ち抜き式のリベットになります。

1950年代中頃の501XXです。

リベット表の再利用も行うようにします。

内股部分も解体しております。

エッジ部分にダメージがありました。

左右太ももの全面補強リペアが必要な状況です。

ヒザはダメージ穴になっているので、リペアをします。

左右スソも解体しております。

裾上げアタリ出し加工を行うのですが、、、

インシーム部分はリペア&再構築をしてから

裾上げとなります。

左右バックヨーク部分になります。

右のバックヨークがダメージが激しかったです。

リペア跡を解いています。

地味に面倒でした、、、汗

全体的に色々なリペアが必要となっています。

オーバーホールまでは行きませんが、それに近い内容となります。

このような複合的な作業は当店の得意な分野かと思います。

それでは、かなりの手間暇を掛けまして、、、

出来上がったのがこちらになります!

左右前ポケット入口は解体リペア仕上げとなっています。

負荷が掛かる部分は全て直しています。

特に、ポケット入口のカーブは全体が弱っているので

端から端まで全て直しています。

リベット下地のリペアも重要ポイントです。

リベットの表は再利用を行っています。

前ポケット解体リペアのメリット その2です。

両サイドシーム部分も綺麗に直す事が出来ます。

生地の縫い代が重なり合うので、厚みが出ます。

このような場合は、そのままリペアはお勧めしません。

丁寧に解体して直すのが一番だと思います。

左右太ももの全面補強を行っています。

これで安心してガンガン着用出来ます。

(後で裏側からお見せします)

左ヒザのダメージ穴は叩きリペアで埋めております。

そのような希望でした。

しかし、この大きさの穴を埋めるリペアは、、、お勧めしません。

理由は仕上がりが 硬くなってしまう からです、、、汗

もっと小さい穴だったら、問題ないと思います。

そのようなデメリットをお伝えしましたが、、、

それを理解された上で、破れ穴を目立たないように埋めて欲しい とのオーダーでした。

ご理解の程宜しくお願い致します。

内股部分も解体リペア仕上げです。

先ほどと同じく、縫い代が重なりあう部分は

解体リペアをお勧めします。

仕上がりも立体感を保っているので、綺麗に直せます。

左右スソは縫い直しをしてから、、、

裾上げアタリ出し加工を行いました。

古着デニムはスソ上げをすると、アタリ感が無くなりますからね、、、汗

最近ではかなり人気も上がってきております。

(認知されてきたのでしょうか?)

スソの裏側も同様に加工をしております。

ロールアップ時にアタリ感が ちらり と見えるのも、カッコ良いですからね!

後ろ身頃のリペアを紹介しようと思いましたが、、、

なんと、、、撮り忘れをしておりました、、、滝汗

申し訳ございません!

バックヨークの丁寧な解体リペアをお見せ出来ません、、、涙

(ベルトループのリペア後も撮り忘れしております)

ここから、裏側もお見せします。

デニムのリペアで重要なのは、裏側の補強です!

表の画像が無いので、申し訳ないのですが、、、

このような感じで、ダメージの周辺も補強しております。

きちんと 巻き縫い を再現しております。

縫い継ぎ無しなので、端から端まで綺麗に縫い直しております。

解体リペアのメリットですね。

内股部分の裏側です。

今回は内股のエッジ部分を綺麗に直しましたが

お尻の部分も少し弱っていたので、このような補強となりました!

※股のダメージが激しい場合はもっと広範囲に補強をします。

左右太ももの全面補強を行った部分です。

このような補強範囲となっております。

色落ちした古着では特に補強が重要です。

こちらは貴重なビンテージジーンズなので

この先、何十年と穿き続けられると思います。

(次の世代に引き継がれるかもしれませんね)

ダメージ穴がこれ以上出ないようにしております。

新品交換したポケットスレキ(袋布)です。

これで、前ポケットもガンガン使えるようになりました。

リベットの裏側は既製品に交換しております。

実は、最近技術にて 裏側の再利用にも成功しております。

(裏がアルミ製のリベットはまだ出来ません、銅製と鉄製の銅メッキは成功しました)

しかし、高度な技術なので1個3000円も掛かります、、、汗

(今回の場合だと6ヶ所なので、、、18000円)

裏側を 新品交換 の場合は無料です。

※この依頼を受けた時は、裏側の再利用は出来ない状態でした。

以上になります。

非常に長いブログとなりました、、、汗

お付き合いありがとうございます。

今回の工賃ですが、、、

過去リペア外し、全体的な解体リペア、スレキ(袋布)の新品交換など 54000円

裾上げアタリ出し加工 6000円

合計 60000円(別途送料)

納品後、喜びのメールを頂きました、、、ほっと一安心です。

貴重なビンテージジーンズもここまで解体して

根本的に直す事によって

これからもガンガン穿き続ける事が可能となります。

オーダーお待ちしております。

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。

https://hands-on-jeans.com/nagare.html

・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。

https://handsonjeans.thebase.in/

(BASE検索 hands-on-jeans)

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