こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。
※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。
納期3ヶ月以上から何とか 納期3ヶ月以内に戻せました(喜)
但し、ここ最近のオーダーが増えているので
全く気が抜けない状況は続いていますが、よろしくお願いします。
今回紹介するのはこちらです。
リーバイス501XX ビンテージ 片面47モデル 後期型です。
詳しくは裏ブログで紹介しております→ こちらをクリック
それではリペア前の画像をご覧ください。
今回のブログですが、非常に画像が多くて
コメントは少なめにしないと、時間が掛かりそうです、、、汗
なるべく簡潔に書くようにします。
左右前ポケット入口です。
綺麗に直したいとの事なので、解体リペアを行います。
解体リペアではリベット表側の再利用をして欲しいとの事です。
右足です。
過去リペア跡があります。
リペア跡の周辺から、ダメージが発生しています。
今回は、過去リペア跡はそのままの状態で
ダメージ部分を追加でリペアを行います。
左足も同様に、過去リペアはそのままで
ダメージ部分を追加でリペアします。
今回は、リペアだけではありません。
リメイク(カスタム)も行います。
ボタンを全て交換します。
どのようになるかは、アフターをお楽しみに!
左右後ろポケットは解体して、リペア&全面補強リペアをします。
左右お尻も同様に広範囲に補強が必要なので、そのようにします。
革パッチが縮んで、ビーフジャーキーになっています、、、汗
下のステッチが縮みによって、完全に外れています。
ここも丁寧に縫い直しをします。
(このままだと、下がビラビラなので、、、)
センターループです。
他店さまで別の物に付け替えられています。
こちらは当店の在庫する古着パーツに交換して
専用カンヌキミシンを使って、付け直したいと思います。
(そのようなオーダーでした)
裏側の全体画像です、、、(ピンボケでごめんなさい)
過去に破れてはリペアして、というのを何度も繰り返されていますね。
(毎回当て布の種類が違っていますね、、、)
それも今回が最後にしたいそうです。
生地が弱っている部分はキッチリと補強したいと思います。
左右前ポケットのスレキ(袋布)もボロボロになっています。
(ポケット入口部分もボロボロです)
新品に交換するのですが
こちらもオリジナルとは違う雰囲気の物に変更します。
リメイク(カスタム)ですね。
出来上がりをお楽しみに!
さて、ここから解体作業を開始します。
普段見れない隠しリベット表側です。
UFO型になっていました。
※当店の経験では、革パッチモデル(1954年頃)までUFO型のようです。
前ポケット全体を解体しました。
(ボタン、リベットもすべて外しました)
スレキ(袋布)はこの型からコピーを取ります。
外したリベット表部分です。
ほぼ無傷で外すことが出来ました。
かなり慣れてきたので、安定感が出てきたように感じます。
このように外すことが出来れば、再利用の可能性は非常に高いです。
(しかし、必ず100%だと断言は出来ませんので、、、)
普段見れないリベットの裏側もお見せしましょう。
(マニアさん必見?)
緑っぽい色になっていますね、、、汗
これはリベットの素材が銅製なのが原因だと思います。
(磁石テストをしていませんが、銅製で間違いないでしょう)
緑青(ろくしょう)という言葉を聞いた事ありますか?
緑青とは、、、銅が酸化することで生成する青緑色のサビである。
(ウィキペディア調べ)
有名な例では、鎌倉大仏や自由の女神像 もこのような現象が起きています。
鉄製のサビは赤っぽくなるのに対して、銅製のサビは緑っぽくなるんですね。
ちょっとした、豆知識でした。
(マニアック過ぎてスミマセン)
↓
↓
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さて、そんなこんなで
解体リペア&リメイク(カスタム)をしたのがこちらになります。
左右前ポケット入口から下は全面補強リペア済です。
左右前ポケット入口は解体リペアなので
綺麗な仕上がりになったと思います。
リベット表側の再利用に成功しました。
(6個全て成功しました)
※先端のポッチは裏側からの貫通なので新品で綺麗なのですが、
銅無垢素材です。
時間の経過でつやが無くなり周囲に馴染みます。
(私物ジーンズのテスト結果だと、半年経過したら馴染みました)
サイドステッチを長くしました!
リメイク(カスタム)した部分です。
オリジナルは短かった部分ですが
サイドステッチは長いのが好みだそうです。
1940年代以前に良く見られるディテールです。
(マニアックですね、、、)
フロントボタンはこのようになりました!
ドーナツボタンに変更しています。
トップボタンが月桂樹 フライボタンが無地
まさに大戦モデル!
ビンテージデニムの雰囲気に非常に合っていると思います。
ベースが47モデルだから?
このアイデアは非常に面白いと思います。
鉄製の月桂樹ボタンです(デッドストック)
まだ当店に在庫ありますので、交換したい方はどうぞ!
洗い込むと赤サビが出てきて、経年変化をします。
楽しみな部分です。
フライの無地ドーナツボタンは残念ながら、亜鉛製なので
使い込んでもサビません、、、
でも、鉄製を探しています。
(これもデッドストックが欲しい、、、)
左右太もも部分は追加リペア&補強をしています。
過去リペアの雰囲気に馴染むように心がけました。
(過去リペアの雰囲気がいい感じだったので、良かったです)
左右お尻全体を広範囲に補強リペアしています。
(最後に裏からお見せします)
左右後ろポケットは穴のリペア+全面補強リペアです。
アーキュエイトステッチも新たに入れ直しています。
※アーキュエイトステッチの入れ直しは、リーバイス社限定で行います。
アーキュエイトステッチはリーバイス社の商標登録となっています。
ご理解の程、よろしくお願いします。
革パッチの下側はハンドステッチで縫いつけてみました。
革が経年劣化でボロボロなので、ミシンを使えません。
もし使うと ミシンの圧力で革が切れるでしょう、、、汗
なので、そっと優しく、手縫いをしました。
普通に穿き込むと、この革は破れると思います。
その場しのぎですが、とりあえずやってみました。
(延命行為?)
劣化した革パッチ自体を直すことが出来ませんので
ご理解の程、よろしくお願いします。
(紙パッチも同様です)
センターループです。
当店の在庫する 古着ビンテージパーツに交換しました。
これが最後の1個でした、、、残念
15ミリ幅(広幅)のオリジナルパーツです。
縫い付けもカンヌキ専用ミシンを使っているので
見た目の違和感もありません。
(付け直しとは思われないでしょう、、、)
裏側から見ていきましょう。
またもや、ピンボケ、、、この距離だとそうなるのかも?
素人撮影でごめんなさい、、、涙
こんな感じで、追加リペアをしています。
追加リペアで重要なのは、過去リペアとの境目を無くす事です。
リペアの補強布どうしの隙間があると、そこから破れます。
(硬い部分に挟まれた隙間というのが弱くなるのは当然です)
しかし、こうすると隙間部分に重なりが出来るので
そこが更に硬くなります。
なので、補強布はなるべく広範囲に薄い物が適しています。
さて、交換したポケットスレキ(袋布)です。
アーミーグリーンのヘリンボーンツイルにしました!
この生地は、当店の在庫するデッドストックです。
残り在庫は少ないです。
同じものはもう入手出来ません。
もうお分かりだと思いますが
大戦モデル仕様となっています。
このようなマニアックなリメイクもあると思って
生地をストックしていました。
とうとう出番が来て、嬉しい限りです!
使い込むと、味が出て、いい感じになりそうですね。
XXを大戦モデル風に変えるのにもってこいです。
リベット裏側は新品です。
既製品に交換しています。
ポケット入口から下まで補強リペアしています。
これでポケットもガンガン使えますので。
お尻全体を広範囲に補強リペアしています。
お尻という表現だと足りていないかも?
腰から下全体です。
隠しリベットは外していません。
501XXのビンテージにとって大切なディテールです。
XXを象徴する部分だと思います。
(復刻、レプリカでも同じだと思います)
サイドから見るとこんな感じです。
生地全体がクタクタに弱っているので
ここまで補強が必要だと判断しました。
ビンテージデニムでも普段着としてガンガン使えるようにしています。
ボタン裏です。
打ち込みボタンを外すと、穴が開くので
このように、リペアで穴を塞いでから
ボタンを打ち直します。
これでボタン下地の強度もバッチリです。
以上でございます。
とても長いブログにお付き合いありがとうございました。
(ビフォー、アフターの二部構成にするか迷いました、、、汗)
こちらの工賃ですが合計 60000円(別途送料)です。
納品後、喜びのメールを頂きました、、、ほっとひと安心です。
ビンテージパーツやデッドストックパーツに限りはございますが
オーダーお待ちしております。
・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。
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・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。
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