第114回(動画有)リーバイス501XX 最終モデル ボタン裏W(ウィチタフォールズ) 赤タブサークルR 綿糸とスパン糸が混在 

こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

動画解説もしております、良かったらご覧ください。

今回紹介するのはこちらです。

色落ちが綺麗なビンテージジーンズです。

アウトシームのアタリもバッチリです。

ビンテージデニムのオーラが漂っています。

ではディティールをチェックしていきましょう!

小股の折り返し部分にカンヌキ留めが有りません。

これでXXが確定します。

※移行期はカンヌキ有りのXXも存在するみたいです。

ここで注目したのは小股のステッチ使いです。

オレンジステッチで細いですね。

XXだったら、ここは極太の綿糸です。

なぜ???

実は、、、スパン糸(ポリエステル素材)だからです。

驚きました!

ちなみにヒヨク(ボタンホールのパーツ)が縫ってある

Wステッチは綿糸です(退色しています)

脇押さえのサイドステッチをチェックします。

ここはXXのセオリー通り 極太の綿糸を使っていました(退色しています)

内側をチェックしていきましょう!

リベット裏がアルミなので、、、ギャラ無しのXXですね。

隠しリベットがありません、、、汗

XXを象徴するこのパーツが無いのは、、、XX最終モデルです!

という事は、、、1965年頃の製造になります。

XX=隠しリベットのイメージが強いのですが、最終的には省略されます。

フライボタンのアップも見えますね。

ついでに書きますが、Rの軸が長い 通称 足長Rボタン になっています。

トップボタン裏 W刻印です(アンダーバーがあります)

W工場ですが テキサス州 ウィチタフォールズ(Wichita Faiis)工場という事らしいです

1950年代→14

1960年代→W

1970年代→4

1980年~1990年代→585

という変化をするそうです。

情報元は柴剣談話室さんのHPからです、、、

この画面に映っている帯周辺のステッチは綿糸です(退色しています)

帯下のチェーンステッチはイエローでVステッチはオレンジに見えます。

このジーンズには

イエロー綿糸、オレンジ綿糸、オレンジスパン糸 という3種類の糸が混在しているのです。

まさにステッチの移行期が物作りにそのまま反映しているという

面白い現象が見られます。

40年代で主に使われていたイエロー綿糸

50年代で主に使われていたオレンジ綿糸

60年代後半からは綿糸とスパン糸の混在期

70年代になるとスパン糸がメインになります(ちょっとだけ綿糸もある)

こうゆう糸使いの変貌があります。

物作りもやっているので、どうしてもステッチワークに目がいってしまいますね、、、笑

後ろ身頃も見ていきましょう!

アーキュエイトステッチが無くなっているので

ここは綿糸使いです。

しかし、、、

バックヨークとバックセンターはオレンジのスパン糸になっています。

???

前股と後股に強度の高い、スパン糸?

もしかして、意図的では、、、

ジーンズで最も負荷の掛かる部分だからです。

後ろポケットはオール綿糸で縫ってあります。

赤タブがリーバイス刺繍ではありませんね。

R の刺繍です(端が解れていますが、、、)

これは通称 サークルR と呼びます。

XXの サークルRタブはかなりレアだと思います。

これはかなり面白いジーンズです。

センターループはもちろんど真ん中です。

左にずれている年代は以前の XXギャラ入り期 になります。

ベルトループもオール綿糸で縫われています(退色しています)

今回のブログを読まれて、綿糸とスパン糸の違いがわかりました?

ビンテージジーンズを見る時に糸の素材チェックも面白いですよ!

スパン糸の採用をスタートしたのがちょうどこの頃でしょう(個体差あります)

最後になります、、、

依頼主さまから頂いた画像です(ありがとうございます)

購入時はパッチが付いておりました。

薄くて、見えにくいのですが、、、501XXの印字があります。

間違いなく、XXですね。

今回は職人目線で楽しめたレポートになりました。

では!

・当店のウェブサイトをまとめたリンク集になります。

リペアのご依頼や商品のご購入などは、こちらからお願い致します。

https://hands-on-jeans.com/holt

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