リーバイスビンテージ 外れたリベット再利用(他から移植)を希望のお客様へ 年代によってリベットが2種類あります!

こんにちは ジーンズリペア&クラフト hands-onです。

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今回のブログは タイトル通りです、、、

外れたリベット再利用(他から移植) を希望のお客様へ です!

最近、この問い合わせが多いです、、、汗

毎度説明するのが大変なのです、、、涙

なので、ブログにまとめてみました。

マニアックな内容になりますが、お付き合いください。

今回のブログを最後までキッチリと読めば、理解出来ると思います!

リーバイス505 ビッグE ビンテージになります。

(501でも同様です)

リベットが外れております。

再利用取り付け(他から移植)をして欲しいとのオーダーです。

リーバイスビンテージの ある年代に関して、とても多い案件なのです。

ある年代とは?

・1962年以降のXX(ギャラ無しXX)

・1966年以降のビッグE

・1972年以降の66モデル

・1980年以降の赤耳モデル

ある年代とは、、、1962年~1985年頃になります!

こちらの ある年代 に共通するリベットの特徴とは?

リベット表側が 被せるリベット(帽子状)

リベット裏側が アルミ製

という事です。

今回の505ビッグEに関しては

表はビンテージ品を再利用します。

リベット表は外れた物です(お客様が同封された物)

(当店はビンテージ品の在庫がありませんので、お客様に準備をお願いしております)

裏側のアルミは既製品に交換します。

(当店が在庫している物)

リベット裏アルミ素材のビンテージリベットですが

アルミは再利用が出来ない素材になっております。

長年研究をしておりますが、再利用に成功しておりません。

申し訳ございません。

505ビッグE コインポケットの外れていた部分

打ち込みの準備が整いました!

専用器具にてプレスをします。

プレス完了です!

アルミの軸が内部で潰れて

リベットが締まりました。

このような構造になっております。

よろしいでしょうか?

裏側からもご覧ください。

このように無地のアルミ素材に交換となりました。

リベットの内部構造を理解されたと思います。

続きまして、、、

1962年以前 リーバイス ビンテージリベット

はどうなっているのでしょうか?

この年代ですが

・1955年~1962年 紙パッチギャラ入りXX

・1952年~1954年 両面タブ革パッチXX

・1947年~1952年 片面タブ47XX

と呼ばれております。

それ以前 ・大戦モデル ・1937モデル ・1922モデル も同じ仕組みです。

このようになっております!

ビンテージ品が準備出来なかったので、既製品でご勘弁ください、、、汗

リベット表がワッシャー状

リベット裏は銅製の突起物です。

この形状を 貫通リベット と呼んでおります。

貫通リベットの仕組みはどうなっているのでしょうか?

セットしてみました。

これからプレスを行います。

プレスが完了しました。

よろしいでしょうか?

軸がワッシャー状の穴を貫通して

潰れる事によって、締まっております。

先に紹介した 被せるリベット(帽子状)とは全く違います。

この2種類の違いを理解して欲しいです。

宜しくお願い致します。

注意点!

XXモデルはリベットが2種類ある という事です。

・ギャラ無しモデル=被せるリベット(帽子状)

・ギャラ入りモデル=貫通リベット(打ち抜き)

この2種類の違いを理解されていないと

困った要望をされる事があります、、、汗

(実際によくある例なので、説明します)

今回のようにリベット再利用取り付けで

オリジナルリベットを準備されていると問題ありません。

しかし、リーバイス復刻品を準備されるお客様が意外に多いのです!

ビンテージ品のリベットは簡単に入手出来ないので

中古で安価に手に入る復刻品を準備されます。

さて、ここで新たな問題が発生します。

リベット欠損しているジーンズは XXギャラ無し(被せるリベット)

お客様が準備された物は復刻品の XXギャラ入りモデル(貫通リベット)

というパターンです、、、汗

お客様から、復刻品のリベット再利用取り付けの際には

XXギャラ無しに合わせて、裏側をアルミ素材にしてください!

と頼まれます、、、汗

そうなると、、、

リベットの内部構造を説明をして

それは出来ません!と断っていましたが、、、

お客様も 納得されていない様子、、、涙

せっかく リベット再利用取り付けの為に パーツ取りのジーンズを探したのに!!!

駄目なの!?

なんで!?

という心境だと思います。

説明は良いから、とにかくハンズオンさんの技術で 上手い事やってくれ!

みたいな事を 過去に何度も言われたことがあります、、、涙

という訳で、、、

あえてやってみましょう!

リベット表ワッシャー状(ギャラ入りXX仕様)

リベット裏アルミ(ギャラ無しXX仕様)

これがお客様の要望通りの組み合わせになります。

こんな物が出来上がりました!

こうなるとわかっていましたが、、、汗

こんな状態で納品したら、、、大クレームですよね、、、滝汗

だから、この組み合わせでは出来ません!

よって、リベット裏アルミのビンテージジーンズの場合は

同タイプのリベットを準備してください。

カットオフのビンテージは狙い目かと思います。

(サイズ、ダメージ感など、、、着用困難な物は安いです)

ヤフオクで ビンテージ カットオフ 検索でヒットします。

こちらをクリック

ビンテージジーンズをオリジナルのように直すには

このようにパーツ取りのストックがこれから重要になってくると思います。

(オリジナルに拘りがなければ、既製品は常に在庫しています)

以前は当店でも、中古ビンテージのパーツをストックしていましたが

出尽くした感じです、、、涙

依頼が多くて、仕入れが追いつきません。

申し訳ないのですが、、、

お客様にて、交換パーツの準備をお願い致します。

では!

SDGsの目標12 作る責任 使う責任

デニム(綿100%)は直し続けると、一生使えますよ!

人生の相棒にデニム(綿100%)という選択を、、、

※ポリエステル混紡のストレッチデニムは例外です。

・当店のウェブサイトをまとめたリンク集になります。

リペアのご依頼や商品のご購入などは、こちらからお願い致します。

https://hands-on-jeans.com/holt

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