リーバイス501XX 1947モデル(片面タブ)後期型 ビンテージ オーバーホール級? 全体的なフルリペア

こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

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今回紹介するのはこちらです。

左右太ももが全体的に弱っていますので、、、

全面補強リペアを行います。

※太ももは過去リペアがされていますので、リペア跡を外してから

再リペアとなります。

リペア跡の外し代は有料です。

ボタンフライで隠しリベット付きです。

リーバイス501XX ビンテージになります。

ボタン裏がドーム状なので 通称1947モデル(片面タブ) になります。

前ポケット入口がボロボロです。

こちらは解体リペアを行います。

リベット刻印が全体に広いので1947モデルの後期型になります。

リベットは外しますが、表側は再利用取り付けを行います。

表の刻印で年代が判別出来るので、重要なディティールです。

左前ポケットもリペア跡がありますが

全て解体してキッチリとリペアをします。

※リペア跡の外し代は有料です。

フライボタンが1ヶ所欠損しています。

こちらは穴を塞いでから、ボタンを付け直します。

少量ですが、中古ビンテージパーツを在庫しております。

後ろ身頃もボロボロですね、、、汗

左右後ろポケットは全面補強リペアをします。

左右お尻も全面補強リペアをします。

生地全体が弱っていますので、、、汗

お尻のダメージは内股部分まで続いていました、、、汗

これはかなり広範囲の補強が必要となります。

内股部分はそのままリペアで大丈夫との事でした。

左右スソもボロボロになっています。

丁寧に解体リペアを行います。

それでは解体作業を行います。

前ポケット入口がボロボロだという事は、、、

ポケットスレキ(袋布)の入口部分もボロボロになります。

(ポケットをかなり使っていたという証です)

こうなると、スレキ(袋布)の新品交換となります。

リベットは綺麗に外せました!

これで表側は再利用が出来ます。

※1947年頃(片面タブ)は銅製リベットなので、素材が柔らかく外しやすいです。

これが、1954年頃から鉄製の銅メッキに変わります(革パッチ最終モデル頃から)

そうなると、素材が鉄なのでガチガチに締まっていて

長年の経年変化で錆び付いています。

外すのがとても困難です。

なので、どうしてもリベットに傷が入る事があります、、、汗

それではリペア後がこちらになります。

左右太ももは全面補強リペアを行っています。

左右スソは解体リペアを行っています。

元のアタリがずれないように、注意して

チェーンステッチ仕上げを行っています。

左右前ポケット入口は解体リペアなので

綺麗に直せました。

リベット表再利用取り付けを行っています。

サイドステッチもオリジナル同様に長く縫い直しています。

欠損していたボタンは当店の在庫する

中古ビンテージボタンを付けました。

同じ年代の下地がフラットタイプがあったので、良かったです。

(このボタンの在庫は非常に少ないです)

これは偶然でしたが、支柱が銅製なのもオリジナルと同じでした(奇跡的?)

ボタン裏は鉄製の既製品に交換します。

この頃は裏がフラットタイプしかありませんでしたが、

現在はドーム状のタイプも持っています。

1940年代以前は、ドーム状になっています。

過去ブログにて紹介しております。

こちらをクリック

左右お尻全体、左右後ろポケットの全面補強リペアを行っています。

かなり広範囲に補強リペアを行っています。

最後に裏からお見せします。

左右後ろポケットも全面補強リペアを行っています。

細かい部分ですが、縫い直しのステッチには

退色綿糸を使っています。

ビンテージデニムの経年変化に合わせた糸使いにしています。

左右カカト部分です。

前スソよりもカカトがダメージが大きいですね。

(踏まれるのが原因です)

よって、このような補強リペアを行っています。

踏まれて生地がヨレヨレになった状態から直して

更に、元のステッチ跡に合わせてチェーンステッチというのは

非常に困難な作業でした、、、汗

最後に裏側から見ていきましょう!

左右太ももの全面補強リペアの範囲がわかりますか?

太ももから前ポケット入口まで全面補強リペアです。

ポケットスレキ(袋布)の新品交換を行っています。

これからはポケットもガンガン使ってください。

リベット裏は既製品に交換します。

お尻の補強リペアです。

お尻から内股まで全面補強リペアです。

ここまで広範囲に補強が必要でした。

年代物のビンテージデニムもダメージを気にせずに

ガンガン穿ける強度に仕上げています!

隠しリベットは外さないで作業を行っています。

(ビンテージジーンズで重要なディティールです)

隠しリベットの周辺生地が弱くなるので、このように補強が必要です。

以上でございます。

オーバーホール級のリペアになりました、、、大汗

デニムのリペアで重要なのは、破れていない部分の補強です。

色落ちが進行すると生地がガーゼ状に薄くなって、破れる寸前まで来ています。

今後も長く穿く事を考えると、補強が必須となります。

今回はそれを象徴するような依頼品でした。

工賃ですが、、、

全部まとめて 70000円(別途送料)となります。

※過去リペア外し代も込みです。

最近はこのように激しいダメージのリペア依頼が増えております、、、汗

激しいダメージの場合は必ず周辺補強が必要になるので

(特に色落ちの激しいビンテージデニムは弱っています)

どうか、ご理解の程宜しくお願い致します。

オーダーお待ちしております。

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。

 https://hands-on-jeans.com/nagare.html

・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。

https://handsonjeans.thebase.in/

(BASE検索 hands-on-jeans)

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