新作ジーンズ S66(仮名)制作日記 その4

こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

それでは今回紹介するのは

前ポケットの袋布についてです。

この袋布の事をジーンズ業界では スレキ と呼びます。

(スレーキと呼ぶ人もいます)

リーバイスS501XX 大戦モデルのスレキ素材に

色んなものが使われていたというのは 有名な話だと思います。

大戦モデルが生まれた背景には戦時中における 物資の節約 がありました。

前ポケットスレキというのは、表から見えません。

だからでしょうか?

当時工場に余っていた、色んな残布が使われる事もあったようです。

(通常使っていた、生成りのコットンスレキを使っている物もあります)

日本で言う、 もったいない の精神?

その中でも、私が一番好きなのが、、、

アーミーグリーンのヘリンボーンツイルです。

これが非常にカッコ良い!

ジーンズとミリタリーがコラボしているように感じてしまいます。

(大戦モデルという名にふさわしい、偶然の産物だったと思います)

ある意味 1点物 に近い存在の大戦モデルです。

他にも、ネルシャツの生地、シャンブレーシャツの生地、デニムシャツの生地

(袋布に使いやすかったと思われる シャツ系 の薄手生地)

色んなバージョンがあるみたいです。

でも、個人的にはやっぱり アーミーグリーンのヘリンボーンツイル!

これに限ると思います。

(武骨な感じで、本当にジーンズにマッチしていると思います)

という訳で、、、

その生地を探します。

最初に手に入れたのがこれ

RIMG0018

生地メーカーは秘密なので、モザイク処理しています、、、スミマセン

スレキ専用に作られた、ヘリンボーンツイルだそうです。

ちょうど良い肉厚です。

RIMG0019

お目当てのアーミーグリーンをチェックします、、、

うーん、、、

そうだな、、、

何かが違う、、、

その答えとは、、、ずばり染め!

綺麗に染まり過ぎなんですね。

まあ、普通のアパレルメーカーさんは

このような発色の綺麗な生地を選びますよ。

赤タブの件の時もそうでしたが、、、

当時の大戦モデルって 染めの技術が未発達で

染まりが悪くて、淡い色なんですね。

当時の資料とか見ると、やっぱりアーミーグリーンスレキは

色落ちしていて、淡い感じなんです。

※当時の大戦モデルの資料は雑誌等で沢山あるので(ネット上にも)

当時の大戦モデルのアーミーグリーンスレキはみなさん見た事あるかと思います。

ちょっと染めの事を書きます。

(以前、工場勤務時代に 染めもちょっとやっていたので)

こちらのように綺麗な発色をする定番の染め方を

反応染めと言います。

世の中にある、普通の生地はほとんど 反応染めです。

(反応染料 を使います、、、詳しく知りたい方は 反応染料 で検索!)

そして、実は、、、

デニムのように洗うと色落ちして味が出る

※もちろんデニムの方がもっと色落ちします。

染色方法があるのです。

それは、、、硫化染めです。

(硫化染料 を使います、、、詳しく知りたい方は 硫化染料 で検索!)

工場勤務時に (物作りに詳しくないアパレルメーカーさんに対して)

染めの説明をするときに、

反応染めを レギュラー染め、、、洗っても変化しない。

硫化染めを ビンテージ染め、、、洗うと色落ち(味が出る)する。

と呼んでいました。

そうすると専門用語じゃないので、説明しやすかったです。

そして、この生地屋さんに

硫化染めのヘリンボーンツイルが欲しい! と伝えました、、、

そしたら、、、

硫化染めのヘリンボーンツイルは色が安定しないから、扱っていない!

と言われました、、、涙

硫化染めは染まりが悪いから、凄く不安定な染めなんですね。

私も昔それで苦労しました、、、製造ロットによって色ブレするんです。

メーカーさんもそれを理解していないと、あとで大怪我します。

同じ製品でも、製造時期の違いで色目が違いますので、、、汗

(在庫の色がバラツクので、売りにくい製品になるんです)

そして、スレキに硫化染めの生地を使うとか聞いたことないし、、、

と言われてしまいました、、、汗

色落ちしたら、ポケットの物に染めが色移りするんじゃない?

そしたらクレームになるかもよ?

と言われました。

それはそうなのですが、、、

でも、、、

硫化染めのヘリンボーンツイルがどうしても欲しい!

ハンズオンの作るジーンズだったら

お客様はそれくらいの事はきっと許容範囲だと思う。

デニムバカ(ほめ言葉)な人が欲しがるジーンズにしたいので、、、

そして、諦めずに

色んな生地屋で 硫化染めのヘリンボーンツイルを探す、、、

そして、とうとう見つけました!

RIMG0020

生地メーカーは秘密なので、モザイク処理しています、、、スミマセン

RIMG0021

そう! この感じ!

(アップ画像は色が更に淡くなります、、、遠目の画像が実際の感じ)

使い込むと、当時の大戦モデルのようにいい感じの風合いになりそうです!

こちらを販売している生地屋さんに

念の為に、聞きました。

私「これをスレキ(袋布)に使うと、色移りしますか?」

生地屋「デニムみたいに色移りはしませんよ。

でも、真っ白なハンカチをポケットに入れると色移りするかも?ですね」

私「了解しました、そのようにアナウンスします」

という感じです。

色移りするかもしれませんが、デニム程ではないそうです。

デニムの色落ちに理解ある デニムバカさんだったら 問題無いと思います。

(大手メーカーが出来ないような事に挑戦したいとの気持ちです!)

よし!

これで生地が決まったので

やっと、縫製の依頼が出来るぞー

そして、先日 縫製工場に行ってきました。

今回お世話になるのは、、、児島のSPY(スパイ)さんです。

今まで、denimbaさんの bridge 縫製でもお世話になっている工場です。

(工場というよりも 工房 みたいな所です)

ちなみにSPYさんは 児島ジーンズストリートに直営店を出されています。

ブルーレコードというお店です。

こちらをクリック

良かったら、一度行ってみてください!

オリジナルアイテム(エルカネック) があります。

それではサンプルの縫製が上がってくるのが楽しみです!

では!

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