リーバイス501XX 革パッチ ビンテージ 1953年モデル オーバーホールリペア アフター

こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

新規オーダーストップ中にて、ご迷惑をおかけしております。

申し訳ございません、、、

(問い合わせの返信は1/9以降となります)

リペア&リメイク作業に没頭する毎日です。

気が付くと12/31でした、、、汗

リペア&リメイク作業は順調に進んでおります(喜)

明日も普通にリペア&リメイク作業しますので、、、汗

それでは前回の続きです。

出来上がりのアフターを紹介します!

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リペア方法ですが

全て私の感性にお任せという事でした、、、感謝

今回のダメージ穴を塞ぐ方法ですが

ガッポリ穴は近い色落ちをしたビンテージ古着デニム生地を部分移植しました。

白い横糸が残っている穴は、横糸の風合いを残したリペアにしました。

そのように2種類の見え方となっています。

全体的になるべく自然な感じに仕上げてみました。

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右足です。

生地全てが弱っていたので、広範囲に補強リペアをしています。

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右ひざのガッポリ穴だった部分です。

ビンテージ古着の生地を移植しています。

近い色落ちの生地だったので馴染んでいると思います。

(このリペア方法は移植する生地の色次第ですね、、、)

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右足上部分のダメージは白い横糸が残っていたので

その風合いを残してみました。

依頼主から、ダメージ感のあるリペアも好みだと聞いていました。

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左足です。

生地全てが弱っていたので、広範囲に補強リペアをしています。

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左足の上側です。

右上部分、四角い穴はビンテージ古着の生地を移植しました。

その下の破れは白い横糸が残っていたので

ダメージ感を生かしてみました。

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左前ポケット部分です。

解体リペアなので、綺麗な仕上がりだと思います。

リベット表の再利用に成功しています。

あと、付いていたベルトループも全て解体補強リペアをしています。

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サイドの脇押さえステッチもオリジナル同様に

長めに縫っています。

綿糸の太さも同じようにしているので

存在感ありますね。

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右前ポケット入口です。

解体リペアなので綺麗な仕上がりだと思います。

リベット表の再利用に成功しています。

あと、付いていたベルトループも全て解体補強リペアをしています。

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右上のリベットは欠損していたので

当店の在庫する中古ビンテージリベット(同じ年代)を使いました。

※中古ビンテージパーツは数に限りがあります。沢山は持っていません。

先端の突起は裏側からの貫通パーツで、既製品になります。

銅無垢素材なので、時間の経過で色は馴染みます

(10円玉みたいにつやが無くなります)

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前ポケット入口の裏側です。

スレキ(袋布)を新品に交換しているので、こちらも綺麗な仕上がりだと思います。

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前股部分です。

左側がガッポリ穴がありました。

ビンテージ古着のデニムを移植しています。

XX仕様なので、小股ステッチには太い綿糸を使っています。

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この角度からも撮影していました。

破れていない部分も全面補強リペアをしています。

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4枚の生地が重なり合う部分もきちんと再構築しています。

慣れていますが、毎回時間が掛かる手間な部分です。

左側が完全に穴になって生地が欠損していました。

解体後に元のパターンを創造しながら生地を移植するという

非常に難易度の高い物だったと思います。

(前回ブログのビフォー画像をご確認ください)

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次に後ろ身頃をチェックしましょう。

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お尻全体~バックヨークまで全面補強リペアをしています。

(最後に裏からお見せします)

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左お尻の穴はビンテージ古着を移植しています。

左後ろポケットは破れていませんでしたが

全面補強リペアをしています。

バックヨークももちろん再構築しています。

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右お尻の穴はビンテージ古着を移植しています。

右後ろポケットは破れていませんでしたが

全面補強リペアをしています。

バックヨークももちろん再構築しています。

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左右後ろポケットの裏側です。

このように全面補強リペアをしています。

ガンガンポケットを使えますので、、、

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バックセンターも再構築しています。

バックヨークの巻き縫い4枚どうしを巻き縫いしています。

最高16枚のデニム生地が重なっている事になります。

(中央のダブルステッチが交差している部分)

この部分の縫い直しも非常に難しい部分です。

(何回もやり直しをしています)

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センターループは欠損して無くなっていたので、ビンテージ古着のパーツを使いました。

同じ年代のビンテージ古着501XXから採取しました。

※このパーツは今回が最後でした、、、もうありません。

なので、とても馴染んでいるとおもいます。

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ビーフジャーキー状の革パッチは

手縫いで付けました。

※ミシンを使うと圧力で革が破れるので使えません。

かなり慎重に時間をかけて縫いました、、、汗

バックヨークを全面補強リペアをしています。

その際にバックヨークのシワが伸びて元のサイズに戻りました。

よって、縮んでジャーキー状になった革パッチの取り付け位置が変わっています。

ご理解の程、よろしくお願いします。

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左右のカカトダメージ部分です。

解体リペアなので、綺麗な仕上がりだと思います。

スソはもちろんチェーンステッチ仕上げです。

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インシーム部分は完全解体後に

縫い代を補強して、再構築しています。

立体的で綺麗な仕上がりだと思います。

最後に裏から全体を見ていきましょう。

当店のリペアで重要なのは、裏からの補強範囲の広さだと思っています。

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前身頃はヒザ上からすべて補強リペアを行っています。

ここまでしないと、生地全体がボロボロに弱った501XXを

普段着として、ガンガン着ることは出来ないと思います。

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前ポケットの裏側もこんな感じです。

全て補強済みです。

内股、前股(小股)なども元通りに再構築しています。

新品同様の強度があります。

ガンガン穿けます。

(しゃがんだりしても負担をかけても大丈夫です)

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前ポケットスレキ(袋布)は新品に交換しています。

なのでポケットもガンガン使えます。

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リベットの裏側は既製品に交換しています。

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後ろ身頃の裏側です。

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おわかりでしょうか?

バックヨーク、バックセンターを一度解体してからの

全面補強しています。

(画像で見えている部分の一番下以外は、全部補強しています)

そして再構築です。

かなり手間です、、、大汗

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内股部分です。

このように再構築しています。

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後ろポケットに付いている

隠しリベットは外していません。

(501XXを象徴するディテールだと思うので)

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カカトの踏みつけダメージ部分です。

上まで弱っていたので、このような補強リペアとなっています。

こちらの工賃が100000円(別途送料)

この金額でも作業時間で計算すると、採算に合っていません、、、涙

でも、こんな手間の掛かる仕事に挑戦していきたいという

やりがいでしょうか?

だれもやらない事をやってみたいという好奇心でしょうか?

次に同じレベルの依頼が来たら、工賃UPでお願いします。

未知の領域はやってみないと、工賃が出せないです。

ご理解の程、宜しくお願いします。

納品後、喜びのメールを頂きました、、、ほっとひと安心です。

見た目は色落ちしたバリバリの古着なのに

強度はバッチリの新品同様です。

ガンガン穿いて、ガンガン洗ってください。

一生ものだと思います。
出来れば次の世代に引き継いで欲しいと願います。

当店のオーバーホールリペアを後世に残してほしいという想いです。

(オーバーホールリペアには当店のタグを付けています)

ちなみに今回のオーバーホールリペアなのですが

NHKのTV番組で紹介されました。
(ディレクターさんに凄いのを紹介して欲しいと頼まれたので、、、)

良い思い出になりました、、、感謝
(家族や親戚が喜びました)

実は、年々このようなオーバーホールに近い
非常に手間の掛かる依頼品が増えているんです。
なので、本当に作業がスムーズに進まないのです、、、汗

オーバーホールリペアは別納期とかにしないと

他の物がどんどん納期遅れになってしまいます。

ちょっとやり方を考えないといけないと思います。

という訳で、まとまりの無いまま、、、
年末の挨拶となりました。

みなさま、良いお年をお迎えください。

私はミシンを踏みながら年越しするでしょう、、、苦笑

では!

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。

https://hands-on-jeans.com/nagare.html

・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。

https://handsonjeans.thebase.in/

(BASE検索 hands-on-jeans)

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