リーバイス 501ZXX 復刻 (LVC54501) 前後股の解体リペア 周辺補強

こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

今回紹介するのはこちらです。

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リーバイス 501ZXX 復刻 革パッチです。

LVC 54501 という品番です。

1954年製の501を復刻しましたという意味ですね。

最近知った事なのですが、

リーバイス初のジッパージーンズは501ZXXではなくて

503ZXX(ボーイズサイズ)だったようです。

1951年頃にデビューしていたそうです。

子供サイズで試験的に販売したのでしょうか?

ジッパー不良など、生地が縮むデメリットが出そうな気もしますからね、、、

(当時は防縮のプリシュランクデニムを開発していなかった)

そして、1954年に大人用の501ZXXが販売開始となったようです。

(裏ブログじゃないのにウンチクを書いてスミマセン、、、汗)

それでは、リペア前画像です。

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前股がピンポイントで破れています。

自転車に良く乗るので、それが原因かも?

と言われていました。

上の画像を見ると、お尻の部分もサドルで擦れたような跡がありますね。

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なるべく綺麗に直してほしいとの事だったので

解体リペアをします。

501ZXXなので、ジッパーフライです。

ボタンよりもジッパーの方が作りが難しいですね、、、

直すのも難しいです。

左右がジッパーでつながったままの作業となります。

リペア部分を平らに出来ないので、手間仕事です。

それでは出来上がりがこちらになります。

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解体リペアなので、縫い代の立体的な部分も保っていて

綺麗な仕上がりだと思います。

※前後股の縫い合わせはキッチリと合わせていますが

これがビンテージ物になると、元からズレているので

わざとずらします。

当店のFBページにこの事をアップしています→こちらクリック

今回のリペアでは縫込みの糸にもこだわってみました。

インディゴ染めで中白の糸です。

穿き込むほどに色落ちするのです。

※この特殊な糸ですが

当店には染めが濃いのと通常のと2種類持っています。

今回は穿き込まれた物だったので、通常版にしました。

ほとんど色落ちしていないワンウオッシュレベルのリペアには

染めが濃いのを使うようにしています。

(最近、染めが濃いバージョンも増えました)

という訳で

この部分のリペア跡は穿き込む程に

ステッチ糸が周辺に馴染むという計算です。

当店のFBページにこの事をアップしています→こちらをクリック

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裏からもどうぞ。

こんな感じで生地が弱っている部分を補強しています。

内股を前後、左右、生地を4分割した状態でリペアしてから再構築しています。

かなりの数をこなしていて、慣れてはいますが

やはり時間はかなり掛かります。

全てが手間な作業ばかりですから、、、

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ピンポイントの破れの原因は この先が尖っているパーツです。

このパーツは 持ち出し と呼ばれています。

前股の破れの原因のほとんどが、持ち出しです。

そのまま縫いこむと、更に硬くなるので

やはり解体リペアをするべきだと私は思います。

(リペア方法に正解は無いので、絶対ではありませんが、、、)

こちらの工賃が10000円(別途送料)

ジッパーフライの 前股解体リペア はやや高めに設定しています。

納品後、喜びのご連絡を頂きました、、、ほっと一安心です。

オーダーお待ちしております。

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。

https://hands-on-jeans.com/nagare.html

・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。

https://handsonjeans.thebase.in/

(BASE検索 hands-on-jeans)

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