こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。
※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。
ふう、、、週末です。
またもや作業が予定通りに行かず、
問い合わせのメールも溜まっている状態です(汗)
(月曜日はメール返信からのスタートです)
では前回ブログの続きです。
出来上がりのアフターがこちらです。
左右太ももは生地が弱かったので、全面補強リペア済みです。
(最後に裏側からお見せします)
インシーム詰めのテーパード加工をしています。
今回は一番下のスソ幅は変えずに、ヒザ~太もも~股上 という初の試みでした。
リーバイス501は未防縮のキバタデニムを採用しています。
(洗うことによって、生地が大きく縮んで、捻じれます)
その影響で左右のシームが捻じれて曲がっているのですが、
インシーム側を詰める事によって、更にアウトシーム側の捻じれが大きくなります。
言葉で説明が難しいので、カットした部分の切れ端を並べてみました。
一番詰めたのは太もも部分です。
太ももの付け根と股上はつながっているので
自然なライン出しをする為には、このように
股上も詰めないといけません。
※太ももだけを詰めて欲しいと言われてもそれは無理です。
左右前ポケットは解体リペア仕上げです。
解体したので、綺麗な仕上がりだと思います。
リベット表側の再利用に成功しました。
(6か所全て)
左右前ポケットの裏側です。
スレキ(袋布)を新品に交換したのでこちらも綺麗になったと思います。
左右のスソです。
こちらも解体リペアなので綺麗な仕上がりだと思います。
スソはチェーンステッチ仕上げです。
(最後に裏からお見せします)
右後ろポケットは解体リペアをしたので
綺麗な仕上がりだと思います。
後ろポケットの裏側です。
こんな感じで全面補強もしています。
後ろポケットは物が入るので、全面補強リペアが必要だと判断します。
(財布などが入ると生地全体に負担が掛かります)
では裏側から見ていきましょう。
ジーンズリペア屋にとって重要なのはこちら側だと思います。
新品に交換したスレキ(袋布)です。
打ち抜き仕様なので、先端の突起は表に出ます。
ここが非常に重要ポイントです。
前ポケット裏からヒザ下までの
超広範囲の補強リペアです。
1950年代(60年前)に製造された古着のジーンズを
日常着として、ガンガン穿いて洗濯できるようにするには
これが必須だと思います。
スソ裏です。
解体リペアをしてから
チェーンステッチ仕上げです。
ビンテージジーンズのスソは折り幅が不均一なので
その状態で元に戻さないと、表側のアタリがズレます。
結構気を使いますね。
(表側のアタリとステッチ位置を、もう一度ご確認お願いします)
右後ろポケットは解体リペアですが
隠しリベットは外していません。
(XXを象徴する部分なので)
細かい部分なのですが、
隠しリベットという硬い金属の影響で
ポケット付け根の上部分が弱くなります。
なので、そこも補強リペアしています。
以上です。
こちらの工賃が
左右太ももの全面補強リペア 8000円
左右前ポケット(コインポケット含む)の解体リペア、周辺補強 10000円
リベット表側の再利用に成功 500円×6個=3000円
左右前ポケットスレキ(袋布)交換 7000円
左右スソ、インシームの解体リペア(チェーンステッチ仕上げ) 4000円
右後ろポケットの解体リペア、全面補強など 3000円
インシーム詰めの全体テーパード加工 9500円(股上詰めは割高)
合計44500円(別途送料)
納品後、喜びのメールを頂きました!
理想的なシルエットになりましたとの報告を受けました。
(ほっとひと安心です)
今回の依頼は当店ならではの 合わせ技だと思います。
高額ビンテージジーンズのシルエット変更は
怖いですからね、、、
でも勇気を持って作業しています。
ブログで紹介するのは高額依頼品ばかりですが、、、
(技術の紹介をしたいので、どうしてもそうなります)
オーダーお待ちしております。
・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。
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