こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。
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今回紹介するのはこちらです。
このフォルムは、、、リーバイス507XX 通称 セカンドジャケット です!
状態も良いと思います。
パッチは多少割れておりますが、残っております!
507、、、???
どうゆう事???
セカンドジャケットだから、、、507XXギャラ入りでしょ!
ちょっとここで復習します。
1962年 リーバイス社のデニムジャケットは、、、
507XX(セカンド)→557XX(サード)へとモデルチェンジしました!
そして、次のように表記変更します。
・初期 557XX ギャラ入り(1962年)
↓
・前期 557XX ギャラ無し
↓
・後期 557(XX表記無し)
↓
・最終 557 70505 Wネーム(1966年頃)
557(サード)からXX表記が無くなるのは後期型です。
それと同じ時代に 507(セカンド)が存在していたみたいです!
驚きですね、、、汗
裏ブログのカテゴリーはどうしよう、、、
XX表記無し、、、
Wネームより少し古いです。
とりあえず、XX最終モデル(1965年)という事にしておきます。
生産終了していたはずの セカンドジャケット が生産されていた!
これは 要チェックです。
507XXではリベット留めだったはずなのに、、、カンヌキ留め!
プリーツ留めの ボックスステッチが小さい!
ステッチのピッチも細かいですね。
赤タブは、、、不均等V
新しいパーツを採用していますね。
フラップ裏をチェックします。
身頃と同じ、厚手のデニムです。
カンヌキ留めはイエローです。
Wステッチ裏は、、、チェーンステッチ!
ボタン裏は O になっています。
557(3rd)と同じ工場で生産しているみたいです。
パッチの下糸はネイビーです。
507XXだったら、、、イエローステッチで目立っていましたが、、、
557(サード)と同様に目立たない工夫がされています。
ちなみに、サイドに縫い継ぎがあるので 大きめサイズです。
42インチという表記ですね。
※42インチ以上が サイドの縫い継ぎ だったはずです。
帯裏をチェックします。
上下チェーンステッチ仕様。
ここは507XX(セカンド)も後期型はこうなっていました。
ソデ先 カフス裏です、、、???
あれ、、、
上下チェーンステッチじゃない!
なんで?
ここだけ、XX時代の縫い方です、、、
特別仕様?
裏側も気になるので、チェックします。
アームホールの縫製!
ロック縫い+Wステッチ押さえ!
これは557(サード)の仕様です。
507XXだったら、、、このように巻き縫いになっています。
巻き縫い=ワークウエアの象徴です。
もう、本当にごちゃ混ぜ!
いやー、、、
面白い物を見せて頂きました!
(リペア依頼主に感謝)
ここからは、、、
個人的な意見です。
今回の507は、、、オーダーメイドだったのでは?
1962年に、507XX(セカンド)から557XX(サード)という
ジャケットの根本デザインが変わってしまいました。
これは、ワークウエアからファッションウエアへの転換期です。
当時のリーバイス愛好家だったら、かなりの違和感だったと思います。
なので、愛好家の一部から、、、
どうしてもワークウエアの507XXが欲しい!
という顧客に対して、特別制作したのでは?
なんて事を勝手に想像しております。
日本でも、ワークマンという会社は
職人向けのワークウエア製造だったのが
一般向けのファッションウエアに方向転換しましたよね!
そして、新しい顧客を獲得した裏側では、、、
古くからのファン(現場の職人さん)は
ガチのワークウエアが良かった!
みたいな感じでしょうか?
このGジャンはリーバイスの歴史(転換期)を証明した
生き証人みたいです。
見ていて、本当に面白かったです。
リペアをやっていると、色んな発見があるので
どんな依頼品に出会うのか、ワクワクしております。
では!
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