こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。
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今回紹介するのはこちらです。
ボタンフライなので501です。
コインポケットにカミナリ状のしわがありますね。
これは縦生地使いになっているので、ポケット裏はセルビッチ(耳)ではありません。
コインポケット裏はチェーンステッチになっていました。
ポケット裏がチェーンステッチという事は、、、
ビッグEの後期型(ウエスト上チェーンステッチ)以降ではありませんか?
ここでいきなり小股をチェックしてみます。
順番がバラバラでスミマセン、、、汗
小股の上にカンヌキ留め有りです。
ビッグE以降は確定だと思います。
しかし、このカンヌキ留めがとても不思議なんです。
横振りステッチと縦振りステッチが重なっていません!
単なる縫製不良?
こうゆうのは初めて見たので、驚きました、、、汗
こうゆうイレギュラーも古着ビンテージの面白い部分ですね。
確認作業ですが、、、
隠しリベット無しとなっております。
帯上がチェーンステッチです。
やはりコインポケット裏のチェーンステッチと一致しています。
トップボタン裏は 6 でした。
帯先は並行ステッチ留めです。
(これは1工程で上下のチェーンステッチを留める役割になっています)
そう言えば、、、
ボタン裏 E→6→524(テキサス州エルパソ工場)
こうゆう変化を遂げていると思います。
(Eと6が混在している物、6と524表記が混在している物がありました)
ボタン裏の工場は詳しくないのですが、、、
これくらいは知っています。
(一番有名な番号でしょう)
アウトシームのアタリ感ですが、凄く迫力があります。
その理由はこちらです。
耳の折り返しが約2センチ!
ビンテージ独特の個体差でしょうか?
それともこの年代特有の物なのでしょうか?
面白いディテールでした。
※あえて広い折り返しのジーンズにするのも面白いかも?
後ろ身頃をチェックしていきましょう!
パッチが残っているので、これは嬉しい。
ありゃ、、、
印字が消えてしまっている、、、涙
ちなみに、帯上がチェーンステッチの場合
パッチとベルトループは別工程での縫い付けになります。
パッチの縫い付けステッチは周囲と違っていますね。
イエロー綿糸が退色しているように見えます、、、多分
さあ、答え合わせです。
ビッグE でした!
Vの幅が左右不均等の 通称 不均等V です。
ビッグEの後期型になると、殆どが不均等Vだと思います。
最後まで引っ張りました!
このアーキュエイトステッチに注目です。
角度が浅くて、ステッチのピッチが小さくありませんか?
定規をあててみます。
3センチ間に15針になっていませんか?
※縫製の仕様書では 3センチ間で何針 という指示が基本だと思います。
ジーンズの縫製では非常に細かいピッチだと思いますよ。
ビッグE後期型なのですが、こうゆうディテールから
66ビッグEに近い年代だと推測します。
※スレキ(袋布)のスタンプは無かったので、66ビッグEではありません。
私の調査では 66ビッグEの登場は1972年だと思います。
なので、今回のビッグE後期型は1970年代だと推測します。
ヤフオク出品とかを見ていると、、、
ビッグE=1960年代のような表現が多いと思いますが
そうじゃないのでは?
と勝手に予想しています。
※ヤフオク出品の501ビンテージの説明文を読むのは面白いですね。
個人個人の色んな説がありますので。
このブログに書いている事も、私の個人的な説です。
絶対に合っているとは限りませんので、参考程度にお願い致します。
では!
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