リーバイス 501XX 1937モデル 解体してみて新しい発見がありました!

こんにちは ジーンズリペア&リメイク hands-onです。

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以前裏ブログで紹介した 501XX 1937モデル ですが、、、

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解体リペアの依頼だったので、色々と見れない部分が明らかになりました、、、喜!

その時に気づいた事を報告しようと思います。

左右前ポケット、後ろポケットを解体しました。

外してある右後ろポケットは元からこんな感じでした、、、

(一度外してから縫い直しされていた)

左後ろポケットは根元から付いているので外せません。

37モデルの隠しリベット内部です。

専用の隠しリベットではありません。

通常のリベットを使い回ししています。

先端の突起が邪魔だったのでしょう、、、

叩き潰されて背が低くなっています。

(ポケット生地を傷つけないように)

解体して外したパーツです。

前ポケットの向こう布ですが、、、

中央部分が切りっ放しになっていました。

(戦後モデルはここが折り込みになっています)

これは37モデルの特徴なのでしょうか?

アーキュエイトステッチが特徴的なバックポケットです。

(センタークロスしていない、1本針で縫われています)

この年代のカーブは凄いですよね、、、汗

マクドナルドにしか見えません、、、

左側のステッチ幅が広くありませんか?

折り返しで見えない部分は更に広がっています。

そして、右側の折り返しを見てみると、、、

ここでターンしています!

ステッチがつながっていました。

右側のステッチ幅が細くなっている理由がこれでわかりました。

こんな事、どーでもいいのですが、、、苦笑

凄く嬉しい発見でした!

要するに、一筆縫いだったのですね。

さすが、米国製リーバイスです。

細かい部分ですが、生産効率を上げる工夫をしています。

そして、そのせいで左右非対称な味のあるステッチだったのです。

次に外したフロントリベットの紹介です。

あれ???

1個足りない、、、

左前上のリベットが元からありませんでした、、、汗

この穴を見ると、かなり前から外れていたようです。

リベットがあった部分も色落ちしていますから。

(この事も、実は大切な事なんです)

リベットの裏側です。

予想通りですが、、、無地でした。

このあとに採用された、CO(Oが大文字)で刻印が中央寄りの物も

裏側が無地になっています。

※刻印Co→COに変わったのは大戦モデル中期からだと思います。

(大戦モデルの初期型でCoリベットを見た事があります)

銅製リベットなので、、、緑青(ろくしょう)のサビが凄いですね。

金属パーツの経年変化を感じます。

下側の凸リベットですが、再利用をしたいと思って

このように外してみました。

実は、あっさりポロっと外れたのです!

あれ???

締まりが弱いのでしょうか、、、

貫通して潰れたはずのリベット先端が意外に細いのに気が付きました。

そして、リベットの上側(皿型)部分をはめてみたのですが

締まらないのです、、、涙

せっかく裏側(凸側)を再利用しようと思って、外したのに、、、

再利用出来ない形状でした。

リベット表を再利用する際に使っている

新品のリベット裏(凸型)と比較しました。

やはりオリジナルのリベット軸は潰された状態なのに

新品リベットと太さがあまり変わらないですね。

これだと締まりが悪いと思います。

簡単に外れるのも納得です、、、

(左前上のリベットが早い段階で外れたのも、この形状だから?)

新品のリベット裏(凸型)を専用の機械で潰してみました。

これくらいの太さになると、ガッチリと締まります。

今までにこれを使ってリベット表再利用をしてきましたが

外れた事はまだありません。

(強度テストもクリアしています)

別の角度から見てみましょう。

軸の太さがこれだけ違います。

個人的意見ですが、、、

リベットの取り付け強度を考えたら

これくらいの締まりが必要だと感じます。

ジーンズというのは元々過酷な労働に耐える為に

金属リベットで補強をした衣類だったはず。

もっと歴史をさかのぼります、、、

これは501XX 1902年モデルのリベット表側です。

先端の突起が潰されて変形しています。

これはリベットが貫通後に、手作業で潰したのでは?

そうゆう印象です。

こうすることで、リベット本来の強度が出ていると思います。

1902年頃、、、アメリカのゴールドラッシュで炭鉱夫の為に作られた頑丈な衣類。

このリベットを見ると、そうゆう想像が出来ます。

今度は歴史を近づけます。

1955年頃です。

革パッチから紙パッチギャラ入りに変更された時期です。

鉄製の銅メッキリベットに変更されます。

(リベットから赤サビが滲んでいます)

以前裏ブログで紹介した画像ですが、、、

その際に、銅よりも鉄が安いからコストダウンの為?と書いておりますが、、、

もしかしたら、、、強度アップが目的だったのかも?

そうゆう考えになってきました。

鉄製の銅メッキリベットになると、、、

先端の突起がこのように大きくなります。

これだと軸が太いので、ガッチリと締まっています!

これは本当に強力なのです。

軸の太さ+素材の硬さ というダブル効果です。

これは当時のリーバイス社が

リベット外れを無くす為に採用したのでは?

なんて想像してしまいます。

(片面タブ時代の銅製リベットが外れている個体を何度も見てきましたから)

※現代の復刻、レプリカに採用されている

銅製の打ち抜きリベットですがこれはしっかりと締まっています!

軸の太さは(先端の突起部分)はビンテージと同じ位になっていますが

表の皿部分の穴が小さいのです。

よって、プレスする事によってしっかりと締まっています。

表の皿穴の大きさと 裏の突起(凸)の軸の太さの関係性が重要だと思います。

(現代の規格なので、耐久テストなどもやっているはずですし、、、)

今回はマニア目線ではなくて

リペア屋目線で書かせて頂きました。

直すという事は、強度を上げる必要があるからです。

コレクターさまからは裏側の再利用をして欲しいという声が多いのですが

グラグラの状態で再利用をすると、何かの拍子で

ポロっと外れて、リベットが無くなった!

なんてことも想像できます。

(それはリペア屋としてあってはならないと思います)

ビンテージの銅リベット裏を何かしらの方法で加工すれば、

必要な強度が出るかもしれません。

それはこれからの研究課題にしたいと思います。

では!

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