リーバイス 501XX 紙パッチギャラ無し 

ジーンズリペア&リメイク hands-onの裏ブログへようこそ。

※画像クリック(タップ)で詳細表示に変わります。

今回紹介するのはこちらです。

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文字がかすれて見えにくいですが、、、

リーバイス501XX ビンテージ 紙パッチギャラ無し モデルです。

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左後ろポケットにトランシーバー跡の色落ちが、、、

こちらはジーンズの色落ちサイトで有名な denimba の管理人さんから

お借りしたものです。

なんとこの501XX、、、

デッドストックからの穿き込みなんです、、、超羨ましい。

ジーンズ愛好家にとって、一生に一度はやってみたい事だと思います。

でも、ゴールデンサイズ(W34 L32とか?)

だと車が買えるような値段に吊り上がっているので

現実的には無理だと思うのですがね、、、汗笑

(デッドストックは年々数が減るので、今後も値段が上がると思います)

denimbaでこのジーンズのデッドストック状態を紹介したページもあります。

こちらをクリック

denimbaさんのブログデータによると

このジーンズの穿き込みは1374時間

洗濯12回(洗剤有り5回、洗剤無し7回)だとか、、、

1374時間って所が、、、デニムバカですよね(笑)

1日8時間穿いたとして、約172日なので約6ヶ月

1日12時間穿いたとして、約115日なので約4ヶ月

けっこう短期間でここまで色落ちするって凄いです。

それには理由があります。

現場仕事でジーンズを穿いていたからです。

それをドキュメントした動画もあります。

( 8:26位で私もちょろっと出演しております、、、旧工房が懐かしい、、、 )

超貴重な501XXビンテージのデッドストックを現場仕事でガンガン穿くなんて、、、

凄すぎでしょう!

それを初めて知った時は、かなり衝撃を受けましたね。

その色落ちに注目してみましょう!

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綺麗なヒゲが出ています!

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XXにしては、けっこうフラットな印象です。

縦落ちしているのですが、荒々しい感じではありませんね。

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ゴム長靴で仕事されているとお聞きしています。

ブーツインならぬ、長靴インによって出来たクッションシワです。

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オリジナルチェーンステッチだそうです。

(買ってから、スソ上げ無しでそのまま穿いているとの事)

ウネリは出ていますが、ユニオンスペシャル43200Gで縫ったような

斜めのアタリが出ていませんね。

こうゆうスソのビンテージ古着も見かけるんですよ。

チェーンステッチだけど斜めのウネリが少ない物を、、、

ユニオンスペシャル社のチェーンステッチミシンも色々とあります。

その中でスソ縫い専用機が43200Gという型番です。

詳しく知りたい方は→こちらをクリック

43200G以外のユニオンスペシャル社のチェーンステッチミシンで

スソ縫いしていた可能性もあると思います。

平台や腕型のチェーンステッチミシンでも、ラッパと呼ばれるアタッチメントを後付けすれば

キッチリと縫えますからね!

ユニオンスペシャル=スソ上げのチェーンステッチミシンじゃありませんので、、、

ユニオンスペシャル社という昔ミシンを作っていたメーカーの名前です。

(名前が独り歩きして、勘違いしている人が多いような気がします)

スミマセン、話が完全にそれました、、、

ディテール紹介をします。

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隠しリベット付き!

XXを象徴する部分です。

傷が付いていますね。

これはポケット縫い付けの際に、隠しリベットのそばをミシンが通ります。

そこでミシンの送り歯が当たってしまうからです。

しかも ちょうどここで返し縫いをして、隣に移動します。

糸の渡りが残っているのが面白いです。

(自動糸切りが無かった時代のミシン)

501XXギャラ無しも数年後の1965年頃になると

隠しリベットが無くなってしまいます。

これはパッチ表記でしか501XXを断定出来ないので

ある意味、貴重なモデルです。

通称 501XX最終モデル と呼ばれます。

(パッチが無いと、ビッグEのWネームと判断されます)

この裏ブログにも 1965(XX最終) のカテゴリーを作っていますが

それが今後当店に入荷するのでしょうか?

(開業してから5年ですが、1回だけ501XX最終モデルが入荷しました。

もちろんパッチ表記付きの極上品でした)

パッチが無くて、501XX最終モデルの可能性があるのは何度も入荷しているのですがね、、、

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前ポケット周辺に注目します。

まずはコインポケットです。

斜めにカミナリ状のシワが入っています。

個人的に好きなアタリ感です。

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このカミナリシワが出ている時には

コインポケット裏に耳が付きません。

その理由はコインポケットの生地が縦使いになっているからです。

そして、下生地(向こう布)は横使いになっています。

お互いの生地の向きが違うので、それぞれの縮率差が出ます。

(縦と横では縦方向がより縮みます)

それで、このような斜めのカミナリシワが発生する仕組みです。

(説明が下手くそでスミマセン)

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リベットに注目します。

これは上から完全に被さっているので

被せリベットと呼んでいます。

(裏側の凸リベットが表に見えません)

1962年以前のギャラ入りになると

裏の凸リベット先端が表に突き抜ける

打ち抜きリベットです。

(リベット裏は鉄製の銅メッキ)

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裏側を見ると銀色です。

アルミ製になっています。

パッチが欠損したXXの年代判別で最初にチェックするのは

ここだと思います。

こうなっていると ギャラ無しXX の可能性が非常に高いです。

(モデルの移行時期にはディテールが混在するので、絶対とは断言出来ません)

打ち抜きリベット(リベット裏が鉄製の銅メッキ)から

被せリベット(リベット裏がアルミ)にどうして変更したのでしょう?

リペア屋目線では打ち抜きリベットの方が強度が強いです。

被せリベットは裏側のアルミが経年劣化で折れてしまいます。

(数年では劣化しないと思いますが、数十年経過すると劣化します)

しかし、1950年代のギャラ入りモデルに使われていたのは鉄製の銅メッキです。

メッキが剥がれると、鉄の部分がサビてしまうのです。

こちらが強度はあるが、使い込むとサビが出てしまうというデメリットです。

ジーンズの歴史で労働着からファッション着への転換期がちょうどこの頃だと思います。

1960年代になるとリーバイス社からはデニム生地のジーンズ以外にも

カラージーンズも登場します。

ツイルやピケといった、ファッショナブルな素材を使います。

リベットの素材変更にはこのような時代背景があると予想しています。

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バックセンターループです。

ど真ん中に付いています。

ループ幅は12ミリ位です。

形状もほぼフラットになっています。

センターセットでリベット裏アルミだとギャラ無し(1962年以降)の可能性が高いです。

これが左にズレているオフセットループだとギャラ入り(1962年以前)の可能性が高いです。

もっと古い革パッチモデルになると(1953年以前)

ループ幅が15ミリ位の太めでセンターセットになっています。

(15ミリ幅は中央が微妙に膨らんでいます)

15ミリ幅のセンターセット(革パッチモデル、リベット裏銅製、1953年以前)

12ミリ幅のセンターセット(革パッチ、リベット裏鉄製の銅メッキ、1953年~54年)

12ミリ幅のオフセット(革パッチ&紙パッチギャラ入り、リベット裏鉄製の銅メッキ、1954年~62年)

12ミリ幅のセンターセット(紙パッチギャラ無し、リベット裏アルミ、1962年以降)

詳しく書くと、こんな流れです。

(紙パッチギャラ無しの初期にはオフセットも存在します)

移行期にはディテールミックスもありますので、、、

センターから一度ずらしたのに、またセンターに戻しています。

どうしてでしょう?

色んな説があるのですが、私はいまいち納得できません。

(真実を知るのは当時のリーバイス社員のみ)

昔の工業用カンヌキミシンでも厚手の部分はガンガン縫えますよ。

ミシンの基本構造は昔から何も変わっていませんから、、、

(ミシンマニアじゃないので、ビンテージミシンはそんなに詳しくありませんが、、、汗)

以上です、、、

いつもお世話になっているdenimbaさんのジーンズなので

ちょっと気合が入ってしまいました、、、汗笑

まだ、掘り下げが出来る部分は色々とあるのですが、

今回はここまでで勘弁してください。

では!

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